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どうなる日本のボクシングヘビー級

 2013年に56年ぶりに復活したボクシングの日本ヘビー級王座が、存続の危機を迎えた。同階級の人材不足が最大の理由で、ここに来て動きが加速している。

 7月9日、後楽園ホールのリング上で、14日にボクサーの年齢制限「37歳」を迎える竹原虎辰(緑)が定年延長をマイクで訴えるという異例のシーンがあった。積極的な攻撃で4回KO勝ちした直後。「もう少しやりたいです!」の言葉に、会場から大きな拍手が返ってきた。

 日本ではボクサーの年齢上限は元王者、世界戦経験者、世界ランカーを除き36歳以下と規定されている。竹原はいずれにも当てはまらないため「年齢には個人差がある。まだやれる」と特例を求めたのだ。

 しかし、日本ボクシングコミッション(JBC)は認めない方針。6月には1位の石田順裕(グリーンツダ)が39歳で引退表明し、竹原も37歳を迎えライセンス失効となれば日本ヘビー級はランカーが消え、王者の藤本京太郎(角海老宝石)だけになる。JBCは同王座を預かりにするなど、善後策を協議するとしている。

 緑ジムの松尾敏郎会長は「ヘビー級は他の階級と違って減量の必要がない。37歳どころか、もっと上になってもやれますよ。杓子(しゃくし)定規に定年と言わないでほしい」と言う。そこには、日本のヘビー級育成に力を注いできた自負がある。

 金子ジムの金子健太郎会長も「何とかヘビー級を盛り上げたいと考えています」という一人。ジムには初代全日本ヘビー級新人王でA級ボクサーの大和藤中が所属し、「4回戦でヘビー級のテストを受けさせようとしている選手がいます」と先をにらんでいる。

 日本のヘビー級は人材確保が難しい特異な階級でもあり、竹原の定年延長は一考に値するはず。ボクシング界が一体にならなければ、存続は困難だろう。

(デイリースポーツ・津舟哲也)

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