【藤川×岡田氏対談5】リリーフの究極は無死満塁で3つ、三振が取れるピッチャーやな

 阪神・岡田彰布元監督(61)=デイリースポーツ評論家=と、今季の守護神奪回を目指す藤川球児投手(38)の“師弟対談”が実現した。05年に球団史上最後の優勝を果たした指揮官と、Vメンバーが予定時間をオーバーして言葉をぶつけ合った内容は、勝つために何をすべきか、勝つためにどうチームを変えていくか-。最下位からの巻き返しを図る上での最善策を語り尽くした。対談その5。

   ◇  ◇

 岡田「リリーフは絶対に1個、三振を取らないとあかんのよ。勝ってる時に打たせて3つアウトを取るのは難しいよ」

 藤川「三振は2つは取りたいですよね」

 岡田「やっぱり三振を取らないとな」

 藤川「やっぱり先頭は三振を取りたいですよね。あと最後と」

 岡田「それは理想よ」

 藤川「あれはどこだったかな…監督がやっている時に、2アウト目を取った時のことを全然、興奮して覚えてないんですよ。結果はカウント球でポップフライを上げたらしいんですけど。途中で終わってるから。興奮していて」

 岡田「だから勝ちパターンを任せるピッチャーって、1死一塁からゲッツーでのチェンジはあかん。三振か、外野フライで終わるんやったらええけど。ゲッツーでイニングが終わるのは先発の仕事や。先発の理想やけど、1イニング限定の後ろのピッチャーは球数関係ないから。1イニングをどういうアウトの取り方をするかよ。相手に与えるイメージをどうするかよな」

 藤川「そうですよね。ポップフライは相手に打たされているわけですから。自分だったら、いつまでもその姿でやりたいですよね」

 岡田「リリーフの究極は無死満塁で3つ、三振が取れるピッチャーやな」

 藤川「本当にね。走者一塁で変にゴロアウトを狙ったりすると、一、二塁間を破られてすぐ一、三塁になるんですよね。そこに自分が立ち向かえるぐらいのパワーを持っていきたいですよね。荒々しく」

 岡田「本当にね。若いヤツはもっとダイナミックに荒々しく投げてもいいと思うよ」

 藤川「でも今日、監督にボールの力は一番やと言ってもらえたので(笑)。この中ではね(笑)」

 岡田「そら、お前、全然ええよ」

 藤川「そう言ってもらえているので(笑)。本当にまだまだ状態を上げて、日本に戻ってきてから今年が一番、よかったと思ってもらえるように頑張りたいです。監督にお歳暮も贈ってないので(笑)。引退したら贈りますから!」=おわり=

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