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【阪神・梅野×狩野氏の新春捕手対談2】勝負どころが分かるキャッチャーに

 阪神の梅野隆太郎捕手(27)がデイリースポーツ評論家の狩野恵輔氏(36)と新春“捕手”対談し、17年ぶりの最下位に終わった昨季からの逆襲に決意を込めた。自身初のゴールデン・グラブ賞に輝いた手応えと課題。投手陣への熱き思いも盛りだくさん。そして日本シリーズでの“甲斐キャノン”で見えた広島攻略への道など、今季への思いを寄せた。以下は対談後半となるその2。

  ◇  ◇

 狩野氏(以下狩野)「1点差をものにするために、どれだけ粘れるか…。これまでの経験からそう考えるの?」

 梅野「ダメなときにどうするかっていうメンタル面ですかね。プロ3、4年目の成績が落ちたときなんですけど、ダメなときにダメで終わっていたら、そのシーズンって一瞬で終わってしまった。だからこそ、チームがダメなときにどうするかっていうことを必死に考えたというか。ダメだからダメって言い訳していたら、先がないなと思って」

 (続けて)

 「キャッチャーというポジションなだけに、たとえ先発が倒れたとしても、次のピッチャーも生活がかかっているわけで。相手に流れがいっていたとしても、どこかでその流れを止めることはできると思うから。そういうところを意識していた。守りでいいプレーができたら、流れも変わって、そのいい雰囲気の中で打席に入れるように。そういう環境を作れるようにですね」

 狩野「投手への思いもあるよね。そんな中で、どれだけ負けが込んでも、いつも記者の人にも受け答えをちゃんとしていたイメージがあるんだけど」

 梅野「プレーもそうですけど、記者の方への対応っていうのも心掛けていて。ダメなときにこそ、投手をフォローできることもあるから。本人に直接ではなくても、メディアを通してでもいろいろな思いを伝えたいというか。悔しいときこそ自分が我慢して、受け答えしないと。そこは意識しながらやっていましたね」

 狩野「昨年の梅野といえば、キャッチングがものすごくよかった。すごく褒めやすかったもん(笑)。『梅野は違いますね~』って。でも、それくらい見ていて変わったと思う」

 梅野「最近は矢野さん、山田さん…2人のバッテリーコーチの元でやらせてもらって『ボールを捕る』ということを雑にしないように、それを心掛けるように、と言われてきました。やっぱりピッチャーのためを思うと、少しでもストライクにと…それがボールだと分かっていても、なんとかストライクに近い位置で止めてあげる。気持ちで止めてあげたり、ミットを見せてあげたり。ピッチャーによっては構えをこうしてほしいっていうのもあって」

 (続けて)

 「岩貞とかは典型的で、縦に長く構えてほしいタイプ。縦のラインを出したいっていうことだけど、これはキャッチャーからしたら、ワンバウンドの反応がものすごく遅くなるので。走者三塁で、止めきれず1失点だったら…という思いもある。でもやってもみずにダメなピッチングになったら、岩貞自身が後悔するだろうし。投手に合わせた構えとかも、この1年でやってきたので」

 狩野「そういう細かいところは、キャッチャーにしか分からないからね。昨年俺が見ている中で、後ろにはほとんどボールをそらしてない。特に大事な場面でそらしたのは記憶にないくらい。よく止めているなという印象がある」

 梅野「そらすっていうよりも、すごいワンバウンドを止められたなっていう感じですね。普通のワンバウンドは、捕って当たり前だろうって思うんですけど。それ以上にドリスはハーフバウンドも投げるし、晋太郎(藤浪)も前半戦は引っかけたボールもあって、それをハンドリングで捕る。可能性がある限りは、捕ってあげたいので。無理なら無理で、自分もはっきり切り替えるし。少しは自分の中で割り切らないと、それは止められないだろうって思わないと、変に引きずって、固まってできなくなってしまうので」

 狩野「甲斐キャノンに、キャッチング…。いろいろな話をしたけど、最後に2019年は何をレベルアップさせる?捕手として。今季に向けて、どういうふうに上げていくかっていうのが聞きたいかな」

 梅野「勝つ捕手が一番評価されるというのは、もちろん分かっていることなので。チームの中で、責任をここまで背負えるように、少しはなったのかなと思うから。だからこそ、勝負どころが分かるキャッチャーになっていけたら、チームの勝ちは増えてくるかなと思います」

 狩野「そういう意味で、矢野監督は心強いのでは?監督も3年連続最下位を経験して、最下位も優勝も知っている人なわけだからさ」

 梅野「最下位とかいろいろ言われますけど、自分はそれをやり返したいって気持ちが一番強いので。矢野監督も自分以上に言われてきただろうし、3年連続最下位を経験されているので、どういうふうにチームを勝たせたらいいのかを自分の3倍以上は考えていらしたと思うので。もちろんそれに負けないように、なんとか監督を胴上げできるキャッチャーになれるように。絶対に優勝したいって思っているので」

 狩野「選手会長としてもね、キャッチャーとしてもね。立場が難しくなるからこそ、楽しみなこともあるからね」

 梅野「いい意味で、変わってやれたらいいですね!!」(終わり)

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