【回答者・前川清】店の商品が消える…経営者は心を鬼にすることも大事

 【聞きたい】小売店を経営しています。店員として何人かアルバイトを雇っていますが、最近、在庫品がなくなっていることに気づきました。高額ではないのですが月に数個ずつです。そこに防犯カメラを設置するのは何だかイヤです。かといってこのまま放置していいものかどうか。前川さんならどう対応しますか。(43歳・女性)

 【答えます】まず、防犯カメラの設置は嫌とのことですが、きっとこの方は人を疑うことが嫌なのですね。仲間を信じたいのでしょう。カメラに写って結果が出たとしても、相手を責められないやさしい方なのですよ。

 でも、こういうお仕事をするには、心を鬼にすることも必要ですね。この商売で生活しているわけですから。

 今後の対策ですが…僕が思うに、まず従業員のみなさんを集めて「商品がなくなっています。今は防犯カメラを設置して対策をとる時代です。でも私はそういうのは嫌いです。私はあなたたちを信じています。防犯カメラを設置して写すことも嫌だし、写される人がいたとしても嫌です。なくなるのは大した数ではありません。でも毎日続くと響きます。こういう小さな商店ではキツいです」と、誰を疑うわけでなく素直に自分の気持ちを伝えてください。きっと相手の心に響きます。解決につながると思います。

 ここで被害が止まりこれ以上何も起こらなければいいのですが。問題となるのはそれでも続くこと。これはもう防犯カメラですね。あなたの生活を脅かす大問題です。

 今は録音や録画などで証拠を残す世の中です。時代と割り切って、悪い人がいるからと割り切って、設置してください。もちろん警察への届け出も検討した方がいいと思います。もちろん、こうなる前に解決できることを祈っています。

 ◆前川 清(まえかわ・きよし)長崎県出身、69歳。「内山田洋とクール・ファイブ」のリードボーカルとして、69年「長崎は今日も雨だった」でメジャーデビュー。「そして、神戸」「東京砂漠」などヒット曲多数。個性あふれる語り口でテレビ、ラジオ番組でも活躍中。

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