【聞きたい】後輩の女子社員に何気ないひと言を言ったら「セクハラです」と言われキレられてしまいました。職場でもちょっとした騒動に発展してしまいましたが、直接的な性的発言ではなく、そこまで不快に取られるとも思っていなかったのです。謝罪して許してもらいましたが、納得いかない気持ちもあります。私が悪いのでしょうか。（４６歳・男性会社員）

　【答えます】「言葉のセクハラ」ですね。詳しい状況、どんな言葉を言ったのか、わからないので答えようがないのですが…。

　ただ１つ言えることがあります。「直接的な性的発言がない」とのことですが、それはあくまで言った側の見解。言われた側がどう受け取るかは別ものです。どこまでＯＫ。ここからがセクハラ。どこで線を引くかは、人それぞれですね。

　だから、人によってまたその場所などに応じて配慮が必要です。状況を見極めて、またこの人なら言っていいのか、ダメなのか、きちんとわきまえることが必要です。

　人と人。コミュニケーションは大事です。相手に気を遣ってあげなきゃいけないのですが、一方で気にし過ぎて窮屈になってほしくない。普通通りにやって、その人ごとの対応などを考えたらどうでしょう。

　僕もコンサートのトークで、下ネタを言う時もありますよ。だってお利口さんな発言ばかりじゃ、面白くないですからね。

　でも、僕の場合はキャラで許していただいている部分があります。もちろん、自分としても限度を考えて言っています。ギリギリのところがウケるし、限度を超えると失礼になるのです。その見極めは、やはり毎回、客層や雰囲気を見て変えていますよ。

　今回は、謝罪して許してもらえたのですね。１つ勉強になったと思って、今後は気をつけてください。そしてうまくいい関係を作ってください。

　◆前川　清（まえかわ・きよし）長崎県出身、６９歳。「内山田洋とクール・ファイブ」のリードボーカルとして、６９年「長崎は今日も雨だった」でメジャーデビュー。「そして、神戸」「東京砂漠」などヒット曲多数。個性あふれる語り口でテレビ、ラジオ番組でも活躍中。