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「小ぎれい」は褒め言葉?日本語って本当に難しい

 ある夫婦のエピソードが話題になっているという記事を読みました。付き合っていた時、散髪してきた旦那さんに「小ぎれいになったね」と奥さんが言うと、旦那さんから「褒め言葉じゃないから気をつけな」と言われたというもの。

 へぇーと思って意味を調べてみると、どちらかというと「小ぎれい」は「清潔感」。「小ぎれいなホテル」というと、豪華な美しさではなく掃除がいき届いている感じ。それが「きれい」になると装飾も美しいとか、微妙に意味が違うみたいです。

 日本語って本当に難しい。奥さんは「カッコよくなったね」と言うのが恥ずかしくて褒め言葉として言ったのだそうで、その気持ちはとてもよくわかりますが、「小ざかしい」「小じゃれた」「小ばかにする」。「小」をつけると、あまり良い感じの言葉にならない気がします。

 仲間内で褒め言葉として使う「小じゃれた」は、もともとあった「こざれる」の誤用だと言われているとか。もともとの意味は「くだらない」「ふざける」で、本来は褒め言葉ではありません。目上の方に使うのは、やはり失礼だと感じます。

 何気なく使っている言葉の実際の意味や使い方はどうなのかが気になり、私は時々言葉の意味を調べたりします。若い人が使う分には良いと思うのですが、そこそこの年齢の人が本来の意味ではない言葉を使うと恥ずかしい事になる時があるから。

 言葉は立場によって受け止め方も変わります。私も今の歳になってみると「老人」という言葉は結構気になります。「老人ホーム」「独居老人」「老人会」結構不用意に使っているのです。それから年配の方に「痩せました?」は言わないように心掛けています。同じ意味でも「身体を絞られました?」と言い換えるように。「年を取る」という言葉も、「年を重ねて」と言い換えるよう注意しています。

 以前、香取慎吾君が「忍者ハットリくん」の映画の宣伝を兼ねて大阪に来られて、毎日放送の角淳一さんの番組に出演された事がありました。角さんは関西では有名なパーソナリティー。その当時70歳前後でしたでしょうか。香取君が角さんの等身大パネルに話しかける場面で、角さんに会ったことのない香取君の角さんに対する第一印象は「初老でござるな」。角さんはその時すでにバリバリのおじいさんだったのですが、きっと悪い気はしないでしょうし、人を傷つけない言葉のチョイスに感心した覚えがあります。さすが永遠の「アイドル」ならではと。

 このご時世、相手を不快にさせないということがますます大切になってきたように思います。

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