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「もっと広くAEDの使用方法を知ってほしい」 命を助けるはずが…年代によって違う羞恥心

 最近、街中のいろんな場所で見かけるAED(エーイーディー:自動体外式除細動器)は、突然心停止した人の命を救うことができます。私も4、5年前になりますが、夫が不整脈と診断されてすぐに講習を受けました。以来、ビルのどこにAEDが設置されているかを見るのが癖になっています。

 AEDは時間との勝負。1分遅れると10%死亡率が上がってしまうといわれます。しかし使用方法については、それほど浸透していない。AEDから音声ガイダンスが流れ、指示してくれるのも知らない。AED到着までの間の心臓マッサージも、左胸ではなく、胸の真ん中あたりを肋骨が折れるくらい強めに押さないとダメ。私もそうしたことは、受講するまで知りませんでした。だから中・高校の保健体育の授業など、教育の一環として講習を義務化してもいいのではないでしょうか。

 その一方で、ある調査によれば、日本人女性の86%が「AEDで男性に衣服を脱がされること」に不快感や抵抗感があるという結果が出ていました。そして男性はやはりのちに訴えられるのではないかとの不安の声で61%の方が抵抗があるとも。

 この件で高須克弥先生は「この日本人女性たちバッカじゃないか まず感謝だろ?不快だっていい。僕は躊躇わないよ」とツイートしてらっしゃいました。高須先生はドクターとして死を身近に接して来られたから、まずは救命という意識が強いのだと思います。そしてこのツイートで日本人ならではのAEDの問題点をあぶり出されたと感じます。

 実際、AED使用の過程で男性が女性の服を脱がせても、民事でも刑事でも罪にはならないと厚生労働省が通達している。だから躊躇している男性に「大丈夫ですよ」と言いたいし、もっと周知徹底すべきではないでしょうか。

 アンケートはどの年代を対象にしたものかわかりませんが、こういう羞恥心で年代によっても違うと思います。若い人は死が身近にないので、羞恥心が勝ってしまう。だけど年を重ねると、何とか命を助けたいという思いが強くなる。

 ざっくり「背に腹は代えられない」身近なたとえで言うと男性トイレに緊急避難的に入る年輩の女性もそうだと思います。私も最近、サウナで人が倒れ、救急隊員が入ってきた現場に遭遇しました。その瞬間、私が隠したのは体ではなく顔でした(笑)。

 まずは羞恥心よりも命。もっと広く使用方法が知れ渡れば、助かる命も増えると思います。

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