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無断キャンセル問題「グルメサイト至上主義」にも原因の一端が?

 飲食店で問題になっている「無断キャンセル」。その被害は年間2000億円に上るそうです。一方で、数年待ちの寿司屋など「予約困難店」が大人気。今やグルメブームも行くところまで行って「一億総グルメ」状態。どこに行くにもグルメサイトの評価を見て予約して…。カジュアルな居酒屋でも近所のお好み焼き屋でも「ご予約は?」と言われるほどです。

 ただ、私は「面白い」と「美味しい」は主観だと思っています。以前、漫才コンクールの審査員をした時、マネジャーに「リンゴさん、あの設定好きでしょ」と好みを把握されてしまった事がありました。だからお笑いの審査はむずかしい。「美味しい」もまた、同じだと思うんです。家のごはんを食べて育つんですから、地域や環境ごとに味覚もそれぞれですよね。それを全て数値化するのもまた難しいと思います。ちなみに、とある焼肉店オーナーいわく「口コミ数が50人以下は信用できない」そうですが。

 確かに無断キャンセルの被害は深刻で、京都のある有名店はインバウンドのお客さんが簡単にキャンセルをするので、ホテル経由の予約のみを受け付けるようにしたところ、無断キャンセルは激減したそう。一方で、「予約困難店」を予約したのに、店の勘違いで「受け付けていない」と押し問答になり、別の店を探す羽目になった…なんて話も。知人の飲食店主は「自分なら知り合いの良い店を紹介するとか、配慮するけどなあ」と怪訝そうでした。

 そもそも、外食って「今日はあれが食べたいな」と思って行くものではなかったでしょうか?例えば、本当に美味しくても、数カ月も前から焼き鳥やお蕎麦の“口”を作るって…結構大変。さらに、お店の中にはコースの開始時間が決まっているとか、お腹いっぱいでも盛り付けを重視してか量を減らせないお店も。もちろん美味しいものを最高の状態でお客に提供したいという気持ちは本当にありがたいのですが。

 時間に関して言うと、ちょっと遅れようものなら他のお客さんに迷惑をかけるプレッシャーが半端ないし!まあ遅れる方が悪いのですが(笑) 私が学生時代にアルバイトをしていたフランス料理店のシェフは、下げてきた皿を見て「食事が進んでない」と思えば、次以降のお料理の量を減らすこともありました。それは最後まで美味しく食べてもらいたいというプロのおもてなしだったと思います。

 客の側も美味しい物を食べるのが大事なのか、そのお店で食べることが大事なのかちょっと本末転倒状態では?お店のこだわりや食料ロスの問題も分かりますが、お店も客も、一度立ち止まって考えてみてもいい時期に来てると思います。って、書いてる私もついつい、検索してしまうんですが(笑)何か他にいい方法ないですかねぇ。

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