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親の死に目に会えない!?芸人の“働き方改革”

 ハイヒール・リンゴ
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 「芸人は親の死に目にも会えない」といわれた時代はもう古い。従業員の休みが、いい接客につながるという考え方も斬新だ。人気者として多忙な日々を過ごすハイヒール・リンゴが、「働き方改革」への思いをつづる。

    ◇    ◇

 正月の4日以降、温泉に行こうと思って、何カ所か電話したら、お休みしてる温泉旅館が結構多いことに驚きました。お風呂のメンテナンスなどをされるそうで、旅館ってこの時期にお休みするんだって初めて知りました。

 なかでも、大分・別府の温泉旅館の10連休ってすごい試みですね。これまでの日本人にない発想だと思います。従業員の方の家族サービスも又、大事。休んだことで従業員が明るくなり、いい接客につながれば、お客さまにも循環されるというね。「働き方改革」とか言われてますけど、目先の労働時間の短縮だけでなく休み方の内容も又、大切なのではないでしょうか。

 60歳以上の女性を主な対象にした「職場付き」賃貸マンションができるという話も、1つの働き方改革だと思います。

 女性は40歳くらいになると、手に技術がないと仕事を探しても選択肢が少ない。60歳超えて、子供が手から離れて、孫に何か買ってあげたいから年金以外に収入が欲しいという人が、こういうところで65歳くらいから改めて働くというのも有りですよね。

 私たちが若手のころは、芸人は親が亡くなっても、休まず舞台に立つということが普通でした。その状況で、私は平成元年(89年)に父親を亡くしたのですが、当時、今の大崎(洋)社長が仕事先に連絡して下さって、私を休ませてやって欲しいと。まだ若手だし、代わりの芸人がいくらでもいるからではあるんですけど、「お前はお父さんについといたれ」と言っていただき、親を人並みに見送れたことに感謝しています。

 実は私は大学の卒業式の日も、うめだ花月の舞台を休んでいるんです。

 当時のNSC(吉本芸能総合学院)の偉いさんが、両親から吉本入りを反対されていた私に「親にとったら、大学に行かせて、晴れの舞台を見られないのは悲しいこと」と言われ、「卒業式のことを又、ネタにしたらエエやないか」と背中を押して下さいました。ただ「親の死に目にも会えない」が当時の芸人の常識だったため、先輩方には申し訳ない気がして黙っていました。時代は変わりますね。

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