ハイヒール・リンゴ 今年もやってきた姑さんのすごさを再認識する「父の日」

 「父の日」には毎年、舅(義父)が好きなブランドの品をプレゼントを贈っているというハイヒール・リンゴ。だがそのお礼の電話をめぐり、気付いたこととは…。義理の関係が気持ちよく過ごすために気を配っていたという「姑さんのすごさを再認識する父の日」について語った。

  ◇  ◇

 今日は父の日です。母の日もそうですが、自分の親はともかく、舅姑つまり義父母には何を贈ればいいのか悩みますよね。そもそも父の日は、母の日に比べて忘れがちです。

 以前、番組で特集したんですが、義父母にカタログギフトを贈ると、ちょっともめたりするらしいんです。嫁は「選ぶ楽しみあるでしょ」、でも義父母は「選ぶのは面倒くさい」。だったら好物だという和菓子を多目に贈ってみる。ただ生の和菓子ってすぐに食べなきゃいけないから、貰う側からすれば「こんなに貰ってもしかたない」。でも嫁にしたら近所に「嫁がこんなに送ってきて」と配ってくれてもいいし、そうすれば嫁の株も上がるじゃない、と。ホント、私はどちらの気持ちもわかるし、正解はないから難しい。

 私の父はもう他界してるんですが、父の日には義父にプレゼントしています。好きなブランドの帽子とか、ちょっといい部屋着を贈ったり。ブランドって、やっぱり高いんです(笑)。でも喜んでもらえるならと。姑さん(義母)はもう他界したのですが、私がお義父さんにプレゼントを贈ると、まず姑さんから電話かかってきていました。「有難う!お父さんも喜んでいるわ。お父さんに代わるわね」と言って電話を交代して、お義父さんからも「有難う」とお礼を言われるのがパターンでした。

 でも姑さんが亡くなってから、お義父さんの誕生日や父の日に何かを贈っても、電話がこなくなった(笑)。そしてある年、気付いたのです。それは姑さんがすべて先導していたからなんだと。姑さんが虫メガネのように、お義父さんをすごく大きく、いいように見せてきていたんだな、と。

 もちろんお義父さんもプレゼントはうれしい。だけど年配の男性だし、わざわざ電話でお礼なんておっくうなんでしょうね。だから姑さんが、お義父さんが嫁からよく思われるように演出してくれてたんですね。

 そしてお義父さんを大きく見せる姑さんという『虫メガネ』がなくなったら、等身大のお義父さんになった(笑)。「姑さんって、ホントえらいな~」って亡くなってから思いました。みんなが気持ちよくなるよう、自分を抑えて立ち回るのは、口で言うのは簡単だけど、なかなかずーっとは出来ないものです。姑さんのすごさを再認識する父の日が、今年もまたやってきました。

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