大事な思い出も終活では処分の対象

 両親が他界し、実家に残された荷物の山に悩んだというのは、よく聞く話。一方で、最近は終活が取りざたされている。自身の人生を終わるための活動「終活」が話題になっている。人生の総括でもあり、残された人々に手間をかけないために、何ができるのか。その一つが身の回りの品々だろう。ハイヒール・リンゴもこれからの生活や思い出の品々をどうするべきか、自身の「終活」について語った。

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 終活が話題になっていますが、生前あの淡路恵子さんが「以前はエルメスのバーキンが大好きだったけど、いまはスーパーの袋がいいの。だって軽くて丈夫だし」とおっしゃっていました。そういえば私もブランド物のカバンを重く感じるようになってきました。

 泉ピン子さんは数々の受賞で頂いたトロフィーの処分をされたそうです。私もそろそろ漫才の賞レースで頂いたトロフィーをどうにかしておかないと。私にとっては大事な思い出ですが、残された者にとってはそうではないですものね。

 朝日放送のレースで頂いたトロフィーは、私たちが受賞する以前はコンビに1個。だけど私とモモコ、それぞれトロフィーが欲しくて、賞金の半分以上使ってわざわざもう1個作ったんです。そんなトロフィーですが、やっぱり年を重ねると処分の対象ですよね。

 先日、親戚に不幸がありお通夜に参列しました。そのとき葬儀場の人が「親戚一同の集合写真は撮られますか」って。でもそんな写真、誰がわざわざ持っておくの?と思い、撮りませんでした。何でもデータに残せる時代ですが、何でもかんでも残すべきではないと思います。

 そう言えばこの前、生命保険会社から20代の時に入った30年満期の養老保険が満期になると連絡がきたんです。一括で納めたので、満期の正確な年月を把握していなくて、ちょっと驚きました。自分で掛けた30年の養老保険を、自分自身が受け取る時期が来たなんて衝撃じゃないですか?何か素直に「ヤッター!」とは思えない寂しさがあるのです。

 先日の藤崎マーケットの田崎君の披露宴で私は、モモコ、たむらけんじ君、お~い!久馬君、ヤナギブソン君たちと同じテーブル。「年を取ったらどうする?」って話で盛り上がりました(笑)。モモコは「上が男の子2人だし」とか、たむけんは「子どもに頼むのは気が引ける」とか、久馬君に至っては45歳で独身だから「孤独死すんのか~」って。

 私も旦那さんが私より一回り年上だから、独りになる公算が大(笑)。だから「芸人のシェアハウスみたいなのを作る計画を立てようよ」と提案したら、みんな「いいですね~」って。すると久馬君が「絶対メッセンジャーの黒田も入りたいといいますよ」。この一言で皆が一斉に「止めよ、止めよ」となりました(笑)。だって黒田君は酔っ払うとグダグダとうるさい。もうそれをキャラにしてますからね。でも本当に最近寄ると触るとそういう話です。

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