21年続いた「めちゃイケ」終了で思うこと

 今年はいくつかの長寿番組の終了が発表された。フジテレビの『めちゃ×2 イケてるッ!』もその一つで、来春21年の歴史に幕が降りる。ハイヒール・リンゴは、ゴールデンタイムで長期間にわたり放送された番組を称えた。そのうえで自身の体験も交え「21年も本当にお疲れさんでした!むっちゃ面白かったよ」とねぎらった。

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 来春、フジテレビの『めちゃ×2 イケてるッ!』が終了しますが、21年間ゴールデンでやるってすっごいことやと思うんですよ。私達ハイヒールが出演している、読売テレビの『あさパラ!』(1996年4月~)もローカルですけど、20年やらせてもらっています。でもこの番組はニュースという素材があり、それをスタッフがピックアップして私たちのところに資料として届けてくれるのが大きい。本当にスタッフに支えられてます。

 『めちゃイケ』や『とんねるずのみなさんのおかげでした』などはやはり本人の発想とか地力が大切。そんな番組を土曜の夜8時にフジテレビの枠で21年間やってきたというのはホンマに素晴らしいと思います。

 でも日本人の悪いところで「数字(視聴率)が悪いから終わるんちゃうか?終わった方がええんちゃう?」とかわんわん言ってきたのに、いざ終わるとなったら手のひらを返したように「この番組が終わるなんて」って。いやいや、散々たたいてきたやん。たたいた人と惜別の声の人が同じではないかもしれないけど、ちょっとおかしいんじゃないかなと思うんです。ここにきて『めちゃイケ』で育ってきた人から「ありがとう」って声が出てきたけど、私はその「ありがとう」が最初に来るべきだと思います。

 身内の目になっているかもしれませんが、「数字が悪いのに、後のソフトが育ってないから終わるに終わらせられない」とか、あまり知らないのに想像だけでこんな断片的によく言えるなって思っていたんです。それが終わるとなったら今度は「終了が寂しい」ですから。

 私も10年以上続く番組をやらせていただき、いつかは終わるって頭の中でわかってはいる。だけど実際「終了」を告げられたら絶対ショックなんですよ。世代交代でレギュラー番組が終わると言われたら私はショックですよ、やっぱり。

 いろいろなことがきっとあったと思いますが、最後くらいは「長い間、面白い番組をありがとう。お疲れさま」って言ってもらいたいものです。「もっと早くに終わるべきだった」と言われたらヘコみますよ。私もこれまでに短く終わった番組も幾つもあったし、ショックを受ける終了告知も経験してきた。だからこそ、めちゃイケには「21年も本当にお疲れさんでした!むっちゃ面白かったよ」とまず言いたいです。

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