子どもたちには読み聞かせや読書の習慣を

 読書量と文章の理解度は比例するといわれるが、最近は本離れが叫ばれて久しい。情報は簡単にネットで手に入れられるだけに、浅薄なものになりやすい。移動の時間は「強制的」に読書に充てるというハイヒール・リンゴも、読書の習慣を付ける家庭環境・教育の大切さを語った。

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 最近は本を読まない人が増えてきて、理解する能力が落ちてしまっていると思うんです。ネットニュースもタイトルだけ見て、内容を推し量って軽い知識でいろんなことを判断する。それを政治とか選挙とか国政を左右するようなこととか、そんな大事なことまでネットで軽く薄く拾った知識でいいんだろうかと。私は新聞世代で、新聞で情報を得るけど、若い子は新聞を取っていない子も多い。分析ができない子も多いですね。

 でも私自身も極端に読む量が落ちました。いま移動時間を強制的に読書の時間に充てています。私が小さいときは「趣味は読書」って子が、私も含め周りに多くいた。電車の中でも、昔は本を読んでる人が大半だったのに、いまではスマホを見ている人が多い。私も本を読み出すと眠くなりますけど、それでも読むようにしてる。強制的に読書しています。

 いま若い子に「さてこの瞬間の『この』は何を指しているでしょう」と問題を出すと『この』指示代名詞が何なのか分からない。これって、小さな頃から本を読んでると普通に分かる思うんです。中学・高校の国語力って、小さな頃にどれだけ本を読んだかで決まるといっても過言じゃない。だから子どもたちには読み聞かせもそうですし、本を読む習慣を付けさせてあげて欲しいなと思う。

 私の妹は専業主婦なんですが、彼女のことを尊敬しているんです。本が好きな世代なんでしょうけど、その妹の目標が、一生かけて芥川賞と直木賞を取った作品を全部読むことなんです。もちろんこれまで読んだ作品もありますが、すでに読んだ作品も気分によってまた読み返しているそうです。それってすごく素敵な目標だと思うし、純粋にすごいと思います。

 そんな妹の子どもは、やはり日常的に本を読む。その結果、本好きが高じて文字そのものに興味を持ち、書道を習ったりと、どんどん興味が広がる。やはり家庭環境って大事ですね。

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