ざこば師匠の脳梗塞で感じた、誰かといる大切さ

 桂ざこば師匠が脳梗塞で緊急入院されました。本当にびっくりしました。

 幸い処置が早く、意識あるようなので、大事にはいたらず安心しました。1日も早い回復をお祈りします。

 病名は「塞栓(そくせん)性脳梗塞」だそうですが、私もお医者さんから言われたことがありますが、年齢的なものでそういう症状が起きるのは仕方がないんだそうです。ですが、今回のざこば師匠の話を聞いていて、誰かと一緒にいることの大切さを感じました。

 私の友達でも、旦那のいびきがうるさいと以前は寝室を別にしていたのが、子供がだんだん、大きくなって、2人になったときに、夜寝ているときに何か起きたらと考えるようになって、また一緒の寝室になったそうです。確かにそういう人が増えていると思うんですよね。

 ざこば師匠は、出演予定だった舞台の稽古で足元がふらつき、言葉も不明瞭だったことにお弟子さんが気づいたそうです。ふだんのざこば師匠を知っているから、ふだんと違うと思って、救急車を呼ばれました。夫婦じゃなくても、どなたかと一緒に暮らすというのはすごく大事やなあと思います。

 ざこば師匠もご自分の健康には気にかけてらしたようですが、だんだん年を重ねるとそういうことを考えるようになりましたね。MANZAIブームのころ大活躍された師匠方は、何でこんなんなったと思うぐらい、寄ると必ず健康の話ばかりされてますよ。でも、すっごくわかります。

 若いころはそんなこと考えもしなかったのに。今は健康を維持するために努力せなあかんてことになってくるじゃないですか。きのうよりきょうは確実に年を取っているわけですから、その1日分を頑張らないとあかんということになってきますから。私も健康のために頑張らないと。

 私は相方のモモコに「ふだんのしゃべり方と変わってたら、言うてな」ってお願いしたら、「人をずっと誉めだしたらか?」って言われました。「私は人の悪口ばかり言っているのと違うよ。ホンマのことを言ってるだけや」って言ったんですけどね。(笑)

  ◇  ◇

 ハイヒール・リンゴ 1961年8月9日生まれ、大阪府枚方市出身。NSC1期生。モモコとコンビを結成し83年デビュー。95年上方漫才大賞受賞。テレビでも多くのレギュラーを持ち、その司会術や仕切りのうまさには定評がある。10年から大阪学院大学で金融論を学び、名誉博士号を授与される。

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