高齢者による犬猫の飼育放棄が増加しており、飼育放棄された犬猫を新たな飼い主に譲渡する際、高齢者を除外する自治体も増えている。６０歳以上はペットを飼えない…という時代が来るかもしれないという動きについて、ハイヒール・リンゴは疑問符を投げかけた。

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　結構、犬を家族として飼っている方も多いですよね。栄養面、生活面すごいちゃんと面倒を見るから、その結果、犬の寿命が延びてきてるんですね。それはすごくいいことやと思うんですよ。だけど『老老介護』というか、体調が悪くなって病院に連れて行くと、３０年前とかやったら絶対死んでたような犬が長生きできるようになってるわけじゃないですか。保険等が整備されてきて良くなってはきましたけど、愛犬の手術に、何十万円とかかりますよね。

　で、団体の指針を見ると、人間が６０歳を超えたら子犬は飼わない方向で、みたいなことになってて、え～っ！と思ったんです。愛護の気持ちはわかります。死んだ後に犬は殺処分されるやないかと。でも、犬を飼う年齢を他人に決められるんや…って、ものすごい違和感があったんです。

　犬のことを考えてあげると、それは正しいのかもしれない。そこそこの経済力がないと、犬が病気になっても病院に連れてってあげられないし、そんな経済力もないのに犬を飼うたらあかんと、もちろん、指針としては、初心者に飼いやすい犬とか、６０歳以上はこんな犬を飼いましょうとか、いろんなことアドバイスしてくれてるなかの１つなんですが。

　私、今５５歳なんですけど、私もあと５年たったら犬飼われへんくなるんや…って、なんか悲しくなって。絶対あかんとは言うてませんけど、そんなんは、それぞれの人が考え責任のある行動をすればええのとちがうの？そこまで決められることなんですかね？

　ペットを飼うきっかけは小さい子に命の大切さを教えるためだったり、年取って連れ合いが居なくなって寂しいからだったりとか。例えば、犬が１５年から１８年生きるとして、自分が６０歳から犬を飼い始めたら、体力の限界ある、というのはわかります。ただ、もし回りに家族や友人がいなくなって、一番寂しい時にペットすら気を遣って飼わなければならないなんてなんか、悲しくないですか？

　まずもって、何でも年齢で決めるのはどうなんかなと。だいたい、その年齢に達してない人が決めるんだと思うんですけど、実際その年齢になったらものすごい寂しいと思うんです。それが後期高齢者い言うのも、決めた人は後期高齢者ではないと思う。うちの母親も、決まったときは後期高齢者で、私ももう後期高齢者やねんって笑いながら言うてたけど、多分めっちゃショック受けてたと思うんです。もうちょっと年齢区分に配慮をせえと思うんですよ。

　献血でも、体重もありますけど、年齢の制限あるでしょ。年齢じゃなくて、もっと何かないのかと思うんですよね。昔の６０歳と今の６０歳は全然違うと思うんです。体をちゃんと鍛えている方は、もっと高い年齢まで献血できるかもしれないし…。６０歳超えたら犬を飼うたらいかんというのは、仮にものすごい元気な６５歳でも、飼わない方がいいのか、とか。生年月日とか年齢で区切ると、いろんな支障が出てくるんじゃないかと思います。

　映画でも、５０歳超えたら安くなったりすることがあって、うれしい反面、寂しい部分もあるんですよ。得することでもこんなに寂しいのに、マイナスのことやったら、年齢で引っかかるのはものすごい寂しいと思います。

　私は一時期、骨髄バンクに登録してたんですけど、これも一定の年齢になると、（骨髄を）提供する側にも危険があるんでということなんでしょうけど、年齢制限で決まってて…。個体個体で年齢って違うと思うんで、何かもうちょっと上手いやり方はないのかと思います。

　例えば遊園地で、１２０センチ以下は乗れないとかあるじゃないですか。安全性を考えたときに、身長だったらなんとなく理解できるんですよ。年齢であれば、同い年でも、１月１日に生まれた人と１２月３１日に生まれた人は１年分違うんですしね。

　そんなん言いながら、私もつい、いろんな人に「歳いくつ？」って聞いてしまうんですけどね（笑）

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　【女芸人大祭り】

　２月２８日　１９時半開演

　大阪・道頓堀ＺＡＺＡ　ＨＯＵＳＥ

　出演者　ＭＣ：ハイヒール・リンゴ／尼神インター／ゆりやんレトリィバァ／ガンバレルーヤ／紅しょうが

　ゲスト：藤崎マーケット