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【谷光利昭医師】血圧測定はトイレを済ませ気持ちを落ち着かせて

 半袖で往来する人も出始めました。暖かくなると高血圧の患者さんにとっては少し過ごしやすくなってきます。気温が上昇すると血圧が低下しますので、薬を減らしたり、一時休薬をする人が出てきます。血圧の管理は病院だけに任せるのではなく、自分で測定することが大切です。

 起床後1時間以内で、おトイレを済ませ、室温は寒くも暑くもない状態で測定することが大切です。夜は就寝前に測定します。2回測定して平均値をグラフにすると、より分かりやすいです。尿を我慢したり、寒さに凍えて測定すると血圧は非常に高くなります。

 また、気持ちは落ち着いていることが大切です。新聞やテレビを見て怒ったり、恐怖を感じたり、爆笑したり、夫婦喧嘩をした後に測定をすると、非常に高い値が出てしまいます。血圧は気温、感情、体調によって強い影響を受けるのです。

 ある患者さんが、突然、夜の血圧が高くなることがあり、不思議に思いよく話を聞くと阪神が負けた日は腹が立って仕方がないと。どうにもならない感情が高血圧として表れていました。ある患者さんは帯状疱疹になり強い痛みが出てから血圧が高くなりました。

 頭痛、吐き気、めまいなどでも血圧は上昇します。正常であれば左右差はほとんどありませんので、カフが巻きやすい方の腕で測定するのがいいでしょう。測定方法も非常に重要です。正しい使い方をしないと正しく測定できません。

 カフは皮膚に直接巻くのが推奨されます。分厚いセーターや寝具の上から巻くと正確な値がでません。位置は心臓の高さにくるように机あるいはイスの高さを調節することも大切です。カフの下縁から1~2センチほど離れたところに肘のしわを確認できる程度の位置にカフを巻きます。説明書にも記載があるはずですので、時々確認することは大切です。

◆谷光利昭(たにみつ・としあき)兵庫県伊丹市・たにみつ内科院長。デイリースポーツHPで「町医者の独り言」を連載中。

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