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【谷光利昭医師】急速なAI化、大切なものを守り進んでいくことに期待

 コロナ禍の中、急速なスピードで国全体のAI化が加速している印象があります。オンライン会議、オンライン診療や、ネット通販での買い物等、普段は家から出ないとできなかったことがパソコンを使って事が足りています。みなさんはスーパーシティ法が可決されたのをご存知でしょうか?

 詳しくはネットで検索して頂きたいのですが、買い物が顔認証でできるようになったり、自動運転ができるようになったり、各種手続きが簡単になり現在よりも数段暮らしやすくなることです。

 裏を返せば個人情報は“筒抜け”です。外国では、そういった理由のために可決寸前で否決されたところもあるくらい。この大騒動の中、そのような法律が可決されています。驚きを隠せません。

 とはいえ、急速に進むAI化は医学的にも我々国民に大きな利益がもたらされる可能性があり、期待をしています。オンライン診療、遠隔手術、遺伝子の解析によるがん治療、感染症に対する治療薬の発見などです。今回のコロナ禍において、オンライン診療のしばりの一部が解除され、多くの方に恩恵があったことと思います。

 当院でもシステムを導入しましたが、まだオンライン診療は行っておりません。個人的に時期尚早の感があるからです。特に初診の患者さんにおいては不安があります。

 私見ですが、診察は患者さんが病院のドアを開けたときから始まっているのです。受付での患者さんとの会話、歩き方、呼吸の仕方、匂いなどオンライン診療では判りづらい情報が実際の診察では得られます。受付からの情報で、診察の順番を飛ばして診察を行い、事なきを得たケースもたくさんあります。

 このような側面からオンライン診療に、様々な縛りがあったのは非常に納得がいきます。大切なものを守りながらAI化が進んでいくことに期待しています。

◆谷光利昭(たにみつ・としあき)兵庫県伊丹市・たにみつ内科院長。デイリースポーツHPで「町医者の独り言」を連載中。

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