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【中塚美智子医師】歯科治療で口の型を取るのが辛い…なにかできる対応は?口の中をスキャンする方法も

 歯科治療の際、口の型を取るのは辛いですね。特に一度吐き気を催すと、歯科治療自体が嫌になったり、恐怖感を持ってしまったりすることも。治療が遅れると大切な歯を失うことにつながりかねません。口の型を取る際、どうすればいいのでしょう?

 まず、口を大きく開けると頬が突っ張るので、リラックスして力を抜き、口を半開きにしましょう。頬が伸び、器具が口の中に入りやすくなります。また口で呼吸すると吐き気を催しやすくなります。椅子を起こしてもらい、鼻で深くゆっくり呼吸するとかなり落ち着いて楽になりますよ。

 吐き気を催すのは、特に上顎の型を取る際に起こることが多いです。不安な方は事前に歯科医師に相談し、型取りにかかる時間が短くなるようにして欲しいと伝えてください。嘔吐(=おうと)反射が強い患者さんに対し、表面麻酔、静脈内鎮静や全身麻酔を用いて対応する歯科医院もあります。

 自分でできる対処法としては顎を引いて下を向き、気道を確保する、できるだけ他のことを考える、両側の鎖骨の間のくぼみにあるツボをゆっくり押す、腹筋に力を入れたり、みぞおちを強く押したりする、といったものがあります。気休めであっても、それで吐き気が少しでも治まれば占めたものです。

 ところで、近年型取りに代わり、口の中をスキャンし、コンピューター画面上で詰め物やかぶせ物などを設計することができるようになりました。どの歯科医院にもあるわけではないですが、ペーストを使わないため、型取りが苦手な方のみならず化学物質過敏症の方にとっても苦痛が軽減されるのではないでしょうか。また、これまで型取りをしてから新しいかぶせ物が口の中に入るまでに1週間程かかりましたが、場合によっては1日で終わるのもありがたいですね。患者さんの辛さが少しでも減るよう、今後の技術の発展に大きく期待したいところです。

◆中塚美智子 大阪歯科大学医療保健学部准教授。歯科医師、労働衛生コンサルタント、1級キャリアコンサルティング技能士。

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