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【窪谷日奈子医師】緑内障になりやすい人ってどんな人?

 緑内障は目の奥の神経が痛んで、その部分の視野が欠けてくる病気です。1度欠けた視野は元に戻すことはできないため早期発見と進行予防が大切ですが、早期には自覚症状がありません。そのため気がつかずに放置してしまう方も多く、日本では失明原因の1位が緑内障となっています。

 緑内障になりやすい人とはどんな人でしょうか。まず重要なのは家族歴です。家族に緑内障の方がいる場合、発症リスクが高くなると言われていますので、血縁に緑内障の人がいる場合は定期的に診察を受けることをおすすめします。

 また高齢になると年齢の変化で神経が弱ってきますので、緑内障が増えます。40歳を超えると20人に1人が緑内障と言われていますので、40歳を過ぎたら特に症状がなくても年に一度の健診を受けた方がよいでしょう。

 体の病気も緑内障のリスクファクターになります。代表的な病気は糖尿病で、糖尿病があると緑内障以外の目の病気もなりやすいため、定期的な診察が必須です。

 日常生活で気を付ける点としては、「喫煙」がはっきり悪いことが分かっています。緑内障を指摘されたら、ご家族を含めて禁煙をおすすめします。

 最近はサプリメントなども販売されていますが、医学的な見地からいうと効果のほどははっきりしません。抗酸化作用のある成分の入ったサプリメントがよいとも聞きますが、それだけで進行を止めることはできません。あくまで健康食品の範疇で考えた方が良いと思います。一番大切なのは、進行予防のための目薬をしっかり継続していくことです。緑内障を指摘された方は今ある視野を守るために、きっちり点眼をしましょう。

 とはいえあまり気にしすぎはよくないのも事実です。緑内障には血流が影響すると言われていますので、ストレスや睡眠不足などもよくありません。医学的な根拠は全くありませんが、眼科の先生は経験的に「小さなことを気にする細やかなタイプ」の方に限って緑内障が悪化してしまう印象をお持ちかと思います。

◆窪谷日奈子(くぼたに・ひなこ)医療法人社団吉徳会・あさぎり病院・眼科医長。眼科専門医。

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