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【松本浩彦医師】インフルエンザになったら…“正しい対処6カ条”教えます

 【1・学校で流行ってるから…】

 学校で流行っているから検査してくれ、と子供さんを連れて来ないで下さい。インフルエンザは発熱してから検査しないと意味がないんです。潜伏期間中も検査は陰性です。発熱後、最低3時間を経過しないと検査は陰性です。直後でも判定できるという機器はありますが、やはり精度は低く発症後3時間は必要です。

 【2・発症前に薬が欲しい】

 うつったかも知れないから薬をくれと言って来ないで下さい。予防効果があるとされるタミフルは「ウイルスの増殖を止めるもの」ですので、予防的投与には賛否があります。発症して初めて真価を発揮しますので、お気持ちは判りますが、効果はあまり期待しないで下さい。

 【3・家族がインフルだから…】

 お姉ちゃんがインフルエンザだったからと言って弟さんを連れて来ないで下さい。潜伏期間は感染してから3日~4日です。さらに解熱後(平熱に戻って)48時間は感染性がある、つまり他人にうつします。これらから計算すると、家に一人でもインフルエンザの患者が出れば、家族全員、1週間の警戒が必要となります。

 【4・隔離は必要か】

 インフルエンザに罹っていると判って家に帰ってから、その人を隔離しないであげて下さい。病院に来る前に家中でウイルスをばらまいています。病院で感染が確認されてからでは手遅れです。インフルエンザウイルスはたいへん強い感染力を持っており、家族に一人インフルエンザの人が居れば、誰もが全く安心できません。

 【5・痛くない検査って…】

 簡易検査キットは鼻か喉の奥に綿棒を突っ込みます。これ、かなり痛いです。でも避けて通れません。大人も子供も乳幼児も、泣いてでも我慢して下さい。「鼻に棒を突っ込まないで検査して下さい」などと、無茶は言わないで下さい。私だって、やりたくてやってる訳ではないのです。ごめんね、と心の中で謝ってるんです。

 【6・陰性=安心って本当?】

 検査キットで陽性でなかったとしても安心はしないで下さい。まだ潜伏期間のうちに検査しただけ、ということも十分にありますし、検査キットの信頼性も90%程度です。やはり患者さんの症状が、診断にいちばん重要となります。

 ◆筆者プロフィール 松本浩彦(まつもと・ひろひこ)芦屋市・松本クリニック院長。内科・外科をはじめ「ホーム・ドクター」家庭の総合医を実践している。同志社大学客員教授、日本臍帯プラセンタ学会会長。

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