球宴 朗希との怪物対決で見せた阪神・佐藤輝明の表情は
オールスター第2戦、全パ先発のマウンドに立ったロッテ・佐々木朗希は初っぱなから160キロ台を連発し、坊っちゃんスタジアムのスタンドを沸かせていた。
一回、走者を三塁に置いて打席に回ってきた阪神・佐藤輝明の顔は真剣そのものだった。球宴独特の和やかなムードが一転。6月の交流戦では、先発・ロッテ・佐々木朗希の前に3打数無安打2三振と完敗したからなのか?交流戦以来の“怪物勝負”をネット裏からレンズで追った。
7球目、高めのボールに合わせてフルスイングも伸びやかな速球に押されたファウルとなる。その瞬間、ネット裏を向いてものすごい形相で悔しがる佐藤輝。「くそっ!!」そんな声が聞こえてきそうな顔だった。この打席、結果はテルの先制犠飛となるも、佐々木の球宴鮮烈デビューが際立った。
来年、再来年と、対戦が楽しみな若きエースとスラッガー。今年の日本シリーズでもう一度見てみたい!(文・田中太一)