デーゲームで行われるマツダスタジアムでの試合。終盤に差しかかったグラウンドに太陽の“いたずら”がやってくる。
それはホームベースが西、バックスクリーンが東の方角を向いた球場の構造が原因。太陽が傾き出すと、スタンドの影は外野へ向かってその範囲を広げて行く。選手にとっては真正面からの光を浴びて、難しい対応を迫られる時間帯になる。
次第に影に包まれて行く内野エリア。投手がスポットライトのように輝き浮かび上がる瞬間がある。光の差す方へ渾身(こんしん)の1球を投げ続ける姿が、ヒーローへの序章となる粋な演出となれば最高だ。(写真と文 デイリースポーツ・立川洋一郎)