泥だらけになりながら“飛んだように滑る”ロッテ・福田秀平が気迫のヘッスラ
弾よりも速いスーパーマンのようだ。今季初安打初打点をマークしたロッテ・福田秀平外野手(32)である。
4日、ZOZOマリンスタジアムで行われたロッテ-楽天14回戦。同点で迎えた三回1死二、三塁、レフト線に勝ち越しのタイムリー二塁打を放ち、気迫あふれるヘッドスライディングでスタンドを沸かせた。
この日もスタジアムは梅雨空に覆われ、スライディングすれば、ユニホームはぬれ、泥だらけになるグラウンドコンディションだった。試合後のヒーローインタビューでは「正直、ヘルメットがでかくて、前が見えなかったので…」と、控えめにヘッドスライディングを振り返ったが、ファインダー越しに見た印象は、雨にぬれたグラウンドを飛ぶように滑っており、送球が写り込んだ写真は、スーパーマンのキャッチフレーズ「弾よりも速く~」を連想させる。
移籍2年目は、コンディション不良で開幕2軍スタート。3日に初昇格しスタメン出場を果たしたがノーヒット。2試合連続のスタメン出場だけに、なんとしても期待に応えたい場面だった。気迫に満ちた、泥まみれのヘッドスライディングは、勝ち越しタイムリー以上にナインを鼓舞したにちがいない。(写真と文 デイリースポーツ・開出牧)