ヤクルト・五十嵐亮太 引退試合で見せた投球に感じた“鉄腕魂”

引退試合のマウンドで下半身主導の投球フォームを見せるヤクルト・五十嵐亮太=25日、神宮球場(撮影・開出牧)
引退試合のマウンドで下半身主導の投球フォームを見せるヤクルト・五十嵐亮太=25日、神宮球場(撮影・開出牧)
引退試合のマウンドで下半身主導の投球フォームを見せるヤクルト・五十嵐亮太=25日、神宮球場(撮影・開出牧)
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 鉄腕は、最後まで基本に忠実だった。引退試合のマウンドで全力投球したヤクルト・五十嵐亮太投手(41)である。

 25日、ヤクルト-中日23回戦の8回、現役最後のマウンドに立ち、143キロの直球を投げ、中日・シエラを三ゴロに打ち取った。

 写真は、その時のフォームである。左足がホームに向かって伸び、上半身がセンター方向に残っている。投球の基本とされる、いわゆる下半身主導の“割れ”ができている。体の開きを抑えることによってキレのあるボールを投げられ、肩肘への負担も減る。

 今春キャンプを取材した時に、ブルペンで目を閉じて投げ込んでいる五十嵐の姿があった。視覚以外の五感を研ぎ澄ませ、下半身主導のフォームを固めるためだ。

 救援一筋で日米通算906試合に登板。NPBの登板数は823試合で、歴代7位の“鉄腕”である。基本に忠実な下半身主導のフォームだからこそ、できたことではないだろうか。最後の投球にも“鉄腕魂”を感じた。(デイリースポーツ・開出牧)

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