「ここを見てね」国技館のかわいい検温 大相撲に半年ぶり観客
約半年ぶりに観客が動員された大相撲七月場所。新型コロナウイルスの感染予防のため、両国国技館も消毒用アルコールの設置や、売店にビニールシートを貼るなど、さまざまな対策がなされた。
その中で目についたのが、入場時の検温。先日、別のスポーツイベントに行った際はフェースガードの係員に非接触式の体温計をかざされた瞬間、ワクワク感から一気に現実世界に戻されたように感じたが、国技館はひと味違った。入り口前には、日本相撲協会の公式キャラクター「ハッキヨイ!せきトリくん」のかわいらしいイラストが大きく描かれたパネルが。吹き出しの先には「ここを見てね」とある。よく見るとその先にサーモグラフィーカメラがあり、そこで体温をチェックする仕組みだ。
コロナとの共存の中で、相撲観戦という“非日常”を味わってほしい-協会側のそんな思いがパネルから伝わってくる。ただ、初の試みのためうまくいかなかったのか、係員が再度検温していた…。(デイリースポーツ・伊藤笙子)