ロッテ・田村 ユニホームの泥に見えた“プロ魂” 帰ってきた観客の前で
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泥だらけのユニホームに、“プロ魂”がにじんでいた。ロッテの扇の要、田村龍弘捕手(26)である。
10日、ZOZOマリンスタジアムで行われた西武戦の4回。荻野の左前適時打で二塁からホームに“ヘッドスライディング”で生還。高校球児のように泥だらけのユニホーム姿でナインとエアタッチをかわした。
1点リードで追加点が欲しい場面だっが、この日から“観客試合”となり、ファンの目を意識したプレーだったのではないだろうか。
1点ビハインドの2回も、遊ゴロで一塁にヘッドスライディングを見せていた。アウトにはなったが、間一髪のプレーにスタンドは沸いた。
柿沼らとの正捕手争いが注目される中で、走塁面でも存在感をアピールした形だが、久しぶりにファンの前での試合だけに、盛り上げたい、おもしろい野球をファンに見てもらいたいという思いが、泥だらけのユニホームに感じられた。
ファンあってのプロ野球を、無観客試合を通じて感じた選手は、少なくないだろう。今まで以上に“プロ魂”を感じさせてくれるプレーを、楽しみにしている。(デイリースポーツ・開出牧)