ライアン小川が、無邪気な笑顔でマウンドを駆け下りたワケとは…。

6回2死二塁、中日・阿部を三振に斬り無邪気な笑顔でマウンドを駆け下りるヤクルト・小川泰弘=20日、神宮球場(撮影・開出牧)
尻上がりに躍動感あふれる投球フォームを見せたヤクルトの先発・小川泰弘=20日、神宮球場(撮影・開出牧)
尻上がりに躍動感あふれる投球フォームを見せたヤクルトの先発・小川泰弘=神宮球場(撮影・開出牧)
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 復活を物語る笑顔だった。今季初勝利を挙げたヤクルト・小川泰弘投手(30)である。

 20日の中日戦(神宮球場)の六回2死二塁、阿部を三振に斬ってマウンドを駆け下りた小川は、ベンチに向かって子供のような無邪気な笑顔を見せた。

 6月の練習試合再開後は2試合で2ケタ失点と開幕へ順調とは言いがたい内容だったが、この日は違った。序盤は打たせて取るピッチングで2回を無安打無失点。圧巻は、四回1死一、二塁のピンチで本来の躍動感あふれる投球で京田、木下を連続三振に斬った。ヒットを許すも要所を締め、6回2失点の好投だ。

 一塁側スタンドから小川を撮影していて感じたのは、尻上がりに投球フォームに躍動感が出てきたことだ。プレートを蹴った右足が高く跳ね上がった。体重移動がスムーズにできていて、ボールに指がかかっていることを感じさせた。

 “ライアン小川”という愛称で親しまれているのは、ノーラン・ライアンのように左足を高く上げる、躍動感あふれる投球フォームだからである。

 キャンプから注目されたベテラン・石川との開幕投手争いには勝てなかったが、高津監督の“初白星”となる今季初勝利を挙げた。

 6回2失点という数字以上に、無邪気な笑顔が、“ライアン小川復活”を雄弁に語っていた。(デイリースポーツ・開出牧)

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