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3・11黙とうを捧げるロッテ・佐々木朗希投手の姿に感じた天命とは…。

ナインと共に黙とうをささげるロッテ・佐々木朗希投手(左は二木康太)=11日、ZOZOマリン(撮影・開出牧)
東日本大震災を振り返り、心境を語る佐々木朗=11日、ZOZOマリン(撮影・開出牧)
黙とうする佐々木朗(左から4人目)とロッテナイン=11日、ZOZOマリン(撮影・開出牧)
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 風化させない-。そんな思いが伝わってくる黙とうだった。ロッテのドラフト1位・佐々木朗希投手(18)である。

 11日、ZOZOマリンスタジアムで行われた日本ハムとのオープン戦の試合前だ。東日本大震災から丸9年を迎え、ナインと共にベンチ前に並び、黙とうをささげる姿があった。

 9年前、小学3年生のときに岩手県陸前高田市で津波を経験。自宅は流され、父と祖父母を失った。試合前の会見で当時を振り返りながら「今あるものが一瞬でなくなってしまう。そういった人たちの分も、一生懸命生きていかないといけないと思います。今、こうしてプロ野球選手として初めて迎えた日。立場が変わって、これからいろいろ発信していかなければならない」と心境を語った。

 昨夏-。“令和の怪物”と騒がれながら、大船渡高のエースとして勝ち上がった岩手県大会の決勝で登板することなく、ベンチの片隅で涙を飲んだ。投げ過ぎによる故障を心配した監督の判断だったようだが、あと一つ勝てば甲子園出場がかなうマウンドだった。これまでの高校野球の常識では考えられない出来事だった。

 しかし、帽子を取り、目を閉じて黙とうをささげる姿を撮影した時、ひと夏の甲子園出場より、もっと大事な“天命”が佐々木に与えられていると感じた。

 フィギュアスケートの羽生結弦選手のように東北の“希望の星”となって、プロ野球という夢の舞台で輝き続けるならば、同時に東日本大震災が語り継がれ、人々の記憶に刻み込まれる。(デイリースポーツ・開出牧)

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