広陵・中村、笑顔で「ノーサイド」

 「ノーサイド」の言葉が思い浮かぶ。今大会で、私の最も印象深い1枚が撮影できた。

 第99回全国高校野球選手権大会も、14日間の熱戦を終えた。本塁打数の大会記録を更新するなど、今年もさまざまなドラマがあったが、私が取材に加わったのは決勝戦のみ。広陵・中村奨成捕手が大きな話題となっていただけに、彼の本塁打をカメラに収めたかったのだが残念ながらかなわなかった。

 試合が終了し、閉会式が行われた。両校の表彰式、行進など、必要な写真はそろっている。あとはグラウンド内で優勝、準優勝校の記念撮影が行われるが、「記録程度の写真か。1枚撮っておけばいいかな」と考えていた。

 大会関係者から「帽子交換をしての記念撮影」と、呼び掛けがあった。何気なくファインダーをのぞくと、はにかむ様子もなく帽子を手渡す高校球児たちの姿が。試合直後は悔しさに涙を見せた広陵・中村捕手(中央)にはもう笑顔が戻っていた。花咲徳栄・岩瀬誠良内野手(同左)の2人を中心に、他のナインにも笑顔が広がっていた。(デイリースポーツ・北村雅宏)

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