二刀流・大谷、トリプルスリー・山田との談笑に感じる貪欲さ
貪欲だ。二刀流の日本ハム・大谷翔平投手(22)が9日、侍ジャパン強化合宿(東京ドーム)で、2年連続トリプルスリーを達成したヤクルト・山田に積極的に歩み寄った。
フリー打撃の順番を待つ間である。大谷はティー打撃を終えた山田のところへ行き、右手をスタンド方向に向けて笑顔で話しかけた。会話の内容は聞こえなかったが、大谷の右手の角度から、打球についての話題であることは容易に想像できる。
昨年、わずか5本だった本塁打を今季は22本に伸ばした二刀流。打率も・202(70試合)から、今季は・322(104試合)に。打者としての成長も著しい今シーズンだったが、2年連続トリプルスリー(3割、30本、30盗塁)という偉業を成し遂げた先輩打者から、何かを吸収しようという姿勢がある。
笑顔に隠した貪欲な向上心。天才は天才を知るというが、大谷の表情には、山田へのリスペクトと共に、貪欲さを感じた。(写真と文=デイリースポーツ・開出牧)