【野球】なぜイタリアはこんなに強くなったのか WBCならではの選手選考基準が快進撃の背景に
「WBC・準々決勝、イタリア代表8-6プエルトリコ代表」(14日、ヒューストン)
イタリアが強敵のプエルトリコを逆転勝ちで下し、史上初めてベスト4に駒を進めた。1次リーグから5戦全勝と破竹の快進撃を続ける同国は、なぜこんなに強くなったのだろうか。
WBCには6大会連続出場を決めているが、2006年、09年は1次リーグ敗退。13年は初めて2次リーグに進出したが、17年は1次リーグ敗退。前回23年大会では準々決勝で日本に3-9で敗れたものの、初めてベスト8に駒を進めた。
五輪には過去4度出場。92年のバルセロナが7位、96年のアトランタが6位、00年のシドニーが7位、04年のアテネが8位。08年の北京、21年の東京では予選敗退となっている。
イタリアがベスト4に進出できた理由のひとつとして挙げられるのが、選手の選考基準。五輪では2つの国籍を持つ選手は自身の意思によってどちらの国で出場するかを選択できる。一方、WBCにおいては国籍にとどまらず、自身の出生地、両親の出生地、国籍等により、出場国を選ぶことができるようになっている。
イタリア代表を見れば、主戦でメジャー通算109勝のアーロン・ノラ投手(フィリーズ)、主軸でメジャー通算70本塁打のビニー・パスカンティーノ内野手(ロイヤルズ)、昨年8本塁打のカイル・ティール捕手(ホワイトソックス)などがアメリカ国籍ながら、イタリア代表に名を連ねている。
イタリアは初戦のブラジル戦でノーリの2打席連続本塁打を含む3本塁打などで8-0と快勝発進。2戦目のイギリス戦は初回に2点の先制を許しながら、三回にフィッシャー、ドラツィオのソロで同点に追いつくと、その後も攻撃の手を緩めず7-4で逆転勝ち。史上最強と称されるアメリカ戦ではティールの先制ソロなど打線爆発で8点の大量リードを奪った。最終的に2点差まで迫られたものの、大国から大金星を挙げた。最終戦のメキシコ戦でもパスカンティーノが3本塁打を放ち、ノラが5回4安打無失点の好投を見せるなど9-1で圧勝し、堂々の4連勝でB組1位通過を決めた。
準決勝では日本-ベネズエラの勝者と対戦することになるが、打線はここまでの5試合で50安打、38得点、12本塁打と爆発的な力を発揮しており、決して侮ることのできない存在だ。(デイリースポーツ・鈴木健一)



