【野球】日本ハム・清宮幸が魚雷バットを手に取ったワケ 「短いバット振っているみたい」「ヘッドをあまり感じない」
球界で今季序盤の注目を集めた“魚雷バット”。複数の主力が使用した米大リーグのヤンキースが開幕から本塁打を量産し、日本でも4月11日から使用が容認された。日本ハム・清宮幸太郎内野手(25)は、使い始めた6日のオリックス戦で2ランを含む2安打をマーク。新兵器を選んだ理由とメリットを探った。
いきなりの一発は、打った本人も望外だった。手元に届いたその日のオリックス戦。清宮幸は二回の第1打席で先制二塁打を放つと、六回の第3打席では右越え2ランをたたき込んだ。試合後は「そんな効果的なことがあるのかと」と、驚きを隠さなかった。
魚雷型は、従来のバットと比較してヘッド部分が徐々に細くなっていて、芯付近が最も太い。ボウリングのピンを細長くしたような形状。重心はグリップ寄りになる。試した打者が口をそろえて言うのが「振り抜きやすい」というフレーズだ。
清宮幸はその言葉に加えて「短いバットを振っているみたいな感じ」と話す。長さ33・5インチ(約85・1センチ)、重さ880グラムはこれまで使用したものと同じでも「操作しやすいのが結構ある」。そして、最も気に入っている点を「ヘッドをあまり感じないところ。バットがパンって出てくる。僕はあまりヘッドを感じたくないタイプなので」と挙げる。
バットに合わせてスイングを変えたりはしない。「普通に今までと変わらない感覚で打っている」という中で「ボールが当たった時の反発の仕方がちょっと違うかな」と感じている。
ただ“魚雷バット”は魔法の道具ではない。清宮幸は「ヘッドを感じて打ちたい人は、たぶん全然合わないと思います」と推察した。自身は「今のところは」使用を続ける意向だが「感覚はまた変わると思うので。前に使っていた方がいいっていう時も来るとは思っています」とも語った。
使用してチームで初めてヒットを放った松本剛は「使いながら、試しながらという感じ。自分の中でしっくり来た方で打席に立って」と話していた。バントについては「変わらない」と重心が違う影響は否定した。
チームでいち早く入手して練習で試した万波は「初日に使って、う~ん…ていう感じがした」と1日だけで手放した。自分に合うか合わないかを「判断するのは時期尚早かな」としつつ、今季中の導入には「何とも言えない」と前向きではなかった。
結局、登場時に一躍脚光を浴びた“魚雷バット”も数あるタイプの中の1本。清宮幸は「確かに」とうなずき、万波は「それ以上でもそれ以下でもないです」と位置付けた。優れた特徴を備えていても、合う打者もいれば合わない打者もいる。松本剛が「難しいですよね。答えは出ない」としたように、バット選びは永遠のテーマなのかもしれない。(デイリースポーツ・藤田昌央)





