【野球】ヤクルト主将・山田の長期離脱 代役セカンドは誰!?SNSでも大論争 武岡一歩リードも

 開幕直後から主将・山田哲人内野手(32)が下半身のコンディション不良で離脱する緊急事態に直面している高津ヤクルト。それでも開幕3連戦は負けなしで乗り切り、4日現在で2勝2敗1分けと踏ん張っている。この大きすぎる穴を埋め、主将・代役というチャンスをつかむのは誰か-。

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 これまでも、ピンチは全員で乗り越えてきた。必ずチャンスが来ると信じている。高津監督は「今がヤマ」と腹をくくり、「何とか乗り切りたいなと毎日思っています」と打開策を講じている。主に打線の中軸を担い、開幕日に襲った精神的支柱・山田の長期離脱…。大きな穴を埋めるのは誰か。SNSでも代役候補が大論争になっている。

 圧倒的な存在感だからこそ、簡単に代役は見つからない。SNS上ではさまざまな名前が挙がった。巨人から現役ドラフトで加入した北村拓や赤羽、宮本…。その筆頭候補なのが、離脱後の5試合中、4試合に「二塁」で先発出場した武岡だろう。今年プロ5年目で初めて開幕1軍を勝ち取った新星。14試合に出場したオープン戦で無失策と堅実な守備がウリだ。

 武岡は今季を迎えるにあたって、自身に3つの目標を課した。①開幕1軍、②レギュラー奪取、③100試合出場。開幕を控えた直前のナイター練習への参加権をつかみ、安堵(あんど)の表情を見せたも一瞬だった。「正直ここからだなっていう気持ちが強いので」。第一関門でもあった目標をクリアしたことさえも忘れ、必死に最後までバットを振り込んだ。

 迎えた開幕当日。思わぬ形で出番が巡ってきた。山田が走塁中に足に違和感を覚え、三回2死一、三塁の好機に代打で打席に送られる。快音を残すことはできなかったが、六回には俊足を飛ばして内野安打をもぎ取ると、四球で出塁した八回は三塁まで進み、暴投の間に一気に生還。わずかなほころびも見逃さず、「スキを見つけていけたのはよかった」と振り返った。

 だが、その後はバットで結果を残すことができず、一方で2日の広島戦(マツダ)に先発出場した北村拓が1安打と快音を残したことを受けて、「もっとチャンスを与えてもいいのかな」と高津監督。全員にチャンスがあるのと同時に、大きな穴こそ覇権奪還のカギを握るキーポジションであることを言葉にした。

 「哲人の穴というのはなかなか埋まらないですけど、少しでもこのチャンスを生かして、埋めてくれる存在っていうのが出てくることは戦力の底上げ、レギュラーと控えとの差を埋めるというところでは非常に大きなポイントになってくる」

 武岡は「(山田の代役は)重いし、きつい」と重圧を感じつつ、「バントとか、作戦系はちゃんとやろうと。それ以外にできることはないので」と足元を見つめた。守の武岡か、打の北村拓か、はたまたダークホースが現れるか-。競争が過熱する。(デイリースポーツ・松井美里)

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