【野球】首位阪神と12ゲーム差の巨人 08年のような「メークレジェンド」の可能性は?

 現在、首位・阪神と12ゲーム差の原巨人は、9月までにどこまでゲーム差を詰めれば2008年のような「メークレジェンド」を完成させることができるのか。

 巨人は先の対DeNA3連戦(東京ドーム)で2勝1敗と勝ち越し。シーズンも残り40試合となり、クライマックス・シリーズ出場権を得る3位確保に向けて今後の死闘を繰り広げることは間違いない。

 さすがに数字的には、逆転Vは難しいかもしれない。だが、野球に絶対はない。実際、巨人はこれまでのペナント・レースで何度も奇跡を起こしている。長嶋茂雄監督(現終身名誉監督)=(87)=が指揮を執った1996年シーズンの最大11・5ゲーム差をひっくり返した「メークドラマ」は有名だが、忘れてはならないのが2008年シーズンだ。

 この年、岡田彰布監督(65)が指揮を執る阪神は開幕から絶好調だった。序盤から歴史的な独走状態で、7月22日の巨人戦(甲子園)の勝利した時点で早くも優勝マジック46が点灯させている。

 それに比べ、巨人は開幕から5連敗し、開幕直後の10試合は2勝7敗1引き分けと完全にスタートダッシュに失敗。高卒2年目の坂本勇人(34)が活躍していたが、小笠原道大巨人3軍打撃コーチ=(49)=イ・スンヨプ氏(46)、高橋由伸氏(48)の前年度に1番、3番、4番を打っていた打者もまったく機能せず、原辰徳監督(65)もやりくりに四苦八苦していたと思う。実際、5月から7月までの3カ月間でファームから1軍に上げた選手が延べ34人に達しているような状況でだった。

 ところが7月以降は、打線が活発化し始め、小笠原も復調。新4番のアレックス・ラミレス氏(48)も打ち出し、打線が回るようなったと記憶している。

 阪神は8月以降、新井貴浩現広島監督(46)が疲労骨折で離脱。チームを引っ張ってきたJFKの一角だったジェフ・ウイリアムス(51)に疲労が色濃くでて打ち込まれるケースが目立ち始めてきた。それでも、9月10日の時点で、阪神と巨人は6ゲーム差と開いたままだった。

 ところが、何が起きるのか分からないのがペナント・レースだ。巨人は9月11日の中日戦(ナゴヤ)から快進撃を開始。3ゲーム差に迫った9月19日の直接対決3連戦(東京ドーム)で、ラミレスが3戦合計1本塁打5打点、小笠原、李、阿部慎之助ヘッド兼バッテリーコーチ(44)の3選手もそれぞれ2本塁打4打点と大暴れし、直接対決3戦目を終えて同率首位に躍り出ている。

 その後、巨人は並ぶのが精いっぱいで、140試合終了時点も両チームは81勝56敗3引き分けの同率首位。その後、巨人のマジックが点灯し決着がついたのは10月10日だった。巨人がヤクルト戦(神宮)に3-1で勝ち、阪神が現DeNA(横浜)に4-5で敗れたことで、巨人の2年連続32回目のリーグ優勝が決定している。

 もちろん、当時とは時代もチーム状況も違う。08年に苦杯をなめた岡田監督の采配も揺るぎない。だが、「メークドラマ」を完成させた際にも指揮を執っていた原監督が逆転優勝を諦めるわけがない。野球記者として、何度も信じられない光景を目撃してきた。9月12日から直接対決3連戦(甲子園)がある。ここまでにゲーム差をどこまで詰められるか。ペナント・レースからまだまだ目を離すわけにはいかない。(デイリースポーツ・今野良彦)

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