【野球】兵庫・報徳学園はエース左腕の榊原を中心に18年以来の甲子園を目指す

 第104回全国高校野球選手権兵庫大会の組み合わせ抽選会が、14日に明石市内で行われた。優勝候補の今春近畿大会8強・報徳学園は、7月11日の初戦(ベイコム)で姫路商-明石高の勝者と対戦することが決定。最速144キロのエース左腕・榊原七斗投手(3年)は、日本一を目標に掲げ、18年以来4年ぶりの甲子園出場を誓った。

 「夏は投手で勝っていかないといけない。まずは、自分がしっかり投げないといけないので、夏を意識して死にものぐるいで練習に取り組んでいます」

 夏の大会は簡単に勝てないことは分かっている。持てる力を出し切るために、走り込みなどで体力強化した。5月下旬から約1週間の間、ランニングメニューは長袖のVジャンを着用。汗が出やすい状況を作り、体に負荷をかけてトレーニングに励んだ。「めちゃくちゃ暑いです。去年は投手だけだったんですけど、今年からは野手も取り入れています」と野手もVジャンを着用してノックを受けるなど、暑さへの対策をとっている。

 着実に成長しているチーム。春季兵庫大会を制し、近畿大会では1回戦・市和歌山(和歌山)に8-2で勝利。榊原は3ランを放つなど、計11安打の猛攻でプロ注目右腕・米田を打ち崩した。「簡単に打ち崩せない投手だと思っていたので、市立和歌山に勝てたのは、自信になりました。でも、2回戦の智弁和歌山に接戦(4-5)で勝てなかったのは、課題が残ったと思います」と大きな収穫を得た大会だったと振り返る。

 報徳学園の甲子園出場は春21度(うち優勝2度)、夏15度(同1度)を誇る。だが、小園(現広島)らを擁して8強入りした2018年夏を最後に遠ざかっている聖地。「自分はまだ甲子園でプレーしたことがないので、県を制覇して夏の日本一を目指すとチームのみんなで言っている。練習でも甲子園というのを声に出して、意識してやっています」と榊原。強豪ひしめく兵庫で勝ち上がり、悲願の頂点をつかむ。 (デイリースポーツ・井上慎也)

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