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【スポーツ】大相撲の琴ノ若には、一日でも早く祖父の夢・琴櫻のしこ名を襲名してほしい

 琴ノ若(24)は、いつ祖父の夢である琴櫻のしこ名を襲名するのだろうか。

 大相撲夏場所(両国国技館)で、西前頭2枚目の琴ノ若が存在感をみせつけている。4日目は横綱照ノ富士に寄り切られて金星は挙げられなかったが、初日から貴景勝、正代、御嶽海の3大関を撃破した。平幕による初日からの“大関3連倒”は、昨年初場所の大栄翔以来で、昭和以降では4人目だ。

 千秋楽まではまだ長い。琴ノ若がこれからも白星を積み重ね、優勝にたどり着けるほど大相撲の世界は甘くない。だが、今年の初場所では東前頭14枚目で11勝4敗の好成績を残し敢闘賞。続く春場所では西前頭6枚目に番付を上げながら、再び11勝4敗を大きく勝ち越して2場所連続通算3度目の敢闘賞にも輝いた。着実に力を付けているのは間違いない。

 琴ノ若に今後期待されるのは優勝争いを演じる力士になることだけでなく、大関に昇進することだろう。実父で師匠の佐渡ケ獄親方(元関脇琴ノ若)の最高位は西関脇。幕内在位は90場所におよび、殊勲賞は2回、敢闘賞も5回受賞している。横綱キラーとして計8個の金星を挙げた名力士だったが、大関の座にはあと1歩およばなかった。

 祖父である先代の故佐渡ケ獄親方は、その突進力から猛牛と呼ばれた琴櫻で優勝回数5回を誇り、第53代横綱に上った力士である。2007年8月14日に病気のため66歳で亡くなったが生前、琴ノ若が大関に昇進すれば琴櫻のしこ名を襲名させる意向を持っていた。

 琴ノ若は史上10組目の親子関取だ。その内、親子で大関以上の地位に就いたのは2組しかいない。故第9代三保ケ関親方(元大関増位山)と第10代三保ケ関親方(元大関増位山)、故二子山親方(元大関貴ノ花)と息子である3代目若乃花、貴乃花の兄弟横綱だけである。

 また、親子で賜杯を手にしたのも故二子山親方と若貴兄弟、そして1972年初場所で初優勝した先代玉ノ井親方(元関脇栃東)と現玉ノ井親方(元大関栃東)親子の2組だ。琴ノ若が優勝し、祖父と孫が幕内優勝となれば初のケースだろう。

 今、大相撲の世界には32回の優勝回数を誇る昭和の大横綱・故大鵬の孫で、一度優勝している元東関脇で貴闘力の息子である東前頭14枚目の王鵬という3世代力士もいる。将来、この横綱の孫同士が優勝争いを演じるような時代がくれば、大相撲がさらに盛り上がるのは間違いない。=敬称略=(デイリースポーツ・今野良彦)

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