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【野球】巨人・中島の球団最年長満塁弾にファームで調整中の中田翔の存在が気になる

 巨人・中島宏之(39)の球団最年長満塁弾に、ファームで調整中の中田翔(33)の行く末が頭をよぎった。

 27日のDeNA-巨人戦(横浜)で39歳8カ月、チーム最年長の中島が移籍後初、5年ぶり8本目となるグランドスラムを記録。阿部慎之助(現ディフェンディングチーフコーチ)の39歳5月を抜く球団最年長記録を更新した。中島はまだまだ健在ぶりをアピールしたが、一方で中田翔はどうだろうか。

 中田翔はオフの増量作戦が奏功したかのように、オープン戦は絶好調で、開幕から5番の座に座っていた。だが、あまり快音が聞かれず、出場した23試合で打率・188、2本塁打、8打点で33歳の誕生日となる4月22日に、出場選手登録を抹消された。出場選手登録を抹消されたのは巨人に移籍して3度目だ。現在はファームの試合に出場しながら本来の調子を取り戻し、原辰徳監督から再び1軍復帰への声がかかるのを待つことになる。

 28日のイースタン・ロッテ戦で本塁打を放ち、まだまだ体力的に衰える年齢ではないだろう。だが、個人差はある。このまま選手として下降線をたどっていく可能性もある。そうなると厳しいオフが待ち受けていることは間違いない。

 中田翔の今季の推定年俸は1億9000万円といわれている。前年の推定3億4000万円から減額制限(1億円超の場合は40%)を超えるダウンだった。ファームにくすぶり続けるようなら、再び大幅に減額されることになるだろう。

 年俸にはもちろん浮き沈みがある。大幅ダウンされても、今後の活躍次第では再び高給取りに戻るチャンスはある。だが、同時に実績十分な選手であっても、力が衰えたと判断されれば居場所はなくなっていくのがプロ野球の世界である。常勝を義務付けられている巨人は特にその傾向が強い。

 3度の三冠王に輝く落合博満でさえ、一塁のポジションがかぶる清原和博がFA移籍してきたため退団を余儀なくされた。その清原も成績が下がり、2005年のシーズン途中には戦力外通告を受け翌年オリックスのユニホームを着ることになった。

 広島で本塁打王2回、打点王1回という実績を引き下げFA移籍してきた江藤智も06年、FAで巨人へ移ってきた豊田清の人的補償として西武ライオンズへ。また、優勝請負人と呼ばれ、工藤公康も江藤と同じような道をたどった。07年に門倉健がFA移籍したことに伴う人的補償で横浜ベイスターズ(現DeNA)へ移籍した。

 中田翔は昨季、暴力事件をきっかけに日本ハムから巨人に移籍してきた経緯がある。その記憶が根強く残っているため、巨人がリリースを画策しても獲得に二の足を踏む球団は多いだろう。崖っぷちともいえるが、このままフェードアウトはしてほしくはない。=敬称略=(デイリースポーツ・今野良彦)

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