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【野球】阪神・高橋遥人なら-トミー・ジョン手術からの復活へ思い出す4年前のリハビリ 体の変化が証明

 阪神は26日、高橋遥人投手が左肘のトミー・ジョン手術を受けたことを発表した。自身のインスタグラムで「入団からずっと肘のことで悩んでいたので」と明かした左腕。今季中の復帰は絶望的で、これから1年以上の過酷なリハビリが待ち受けている。それでも4年前、記者がまだ阪神担当だったころのメモから、きっと乗り越えてくれると確信している。

 ルーキーイヤーだった2018年、デビュー戦となった甲子園の広島戦で7回2安打無失点でプロ初勝利を挙げた。キレのあるストレートは魅力十分で、その素質は近未来のエースになることを十分予感させた。その一方、当時の金本監督が「左肩の筋力が弱い」と明かしていたように、コンディション面で不安を抱えていた。キャンプから計画的にトレーニングを積ませ、登板間隔を空けるなど、できる限りの対処をしていたが、6月に左肘が悲鳴をあげた。

 その後、ノースロー期間は約5カ月にも及んだ。鳴尾浜へ取材に行くと、日々、表情が晴れない左腕の姿があった。グラウンドでみんなと一緒に練習することすらできず、黙々と個別でリハビリに取り組む日々。ただ担当していたトレーナーが「本当にマジメ。腐らずによくやっていると思う。体を見れば分かるでしょ」と明かしたのを覚えている。

 前年の入団会見ではまだ線が細いという印象を受けたが、下半身を中心にどっしりとした体つきへと変化していた。同年11月末の時点では左肩の筋力値も左右対称に近いところまで上がって来ていた。

 食事、トレーニング、走り込みなど、投げられない中でも地道に取り組んでいたことを自らの体で証明した左腕。故障でリハビリ組に入ればモチベーションが落ちてしまう選手も少なからずいる。一方、リハビリ期間中にトレーニングに打ち込むことで、パワーアップして帰ってきた選手たちもいる。

 高橋遥人なら-。ルーキー時代の“財産”を持つからこそ、苦しいリハビリも乗り越えられると考えている。1年目、約5カ月のノースロー期間を経て鳴尾浜で久々に平地で捕手を座らせてボールを投げた時、「終わってました」と苦笑しつつも、ボールを投げられるだけで幸せそうな表情を浮かべたシーンは今でも脳裏に焼きついている。

 まだ26歳。これから10年以上続くであろうプロ野球生活のための決断。長いリハビリを乗り越えて、また甲子園のマウンドに戻ってきてほしい。(デイリースポーツ・重松健三)

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