【野球】阪神投手陣の救世主か 奪三振能力の高さにクローザー適性も 手術から再起目指す高卒6年目右腕

 阪神の育成・才木浩人投手(23)が、虎の救世主となるかもしれない。2020年11月に右肘のトミージョン手術を受け、再起を目指している高卒6年目右腕。経過は順調で、昨年11月19日の秋季キャンプ中には実戦形式のマウンドに上がり、150キロ超を計測。直球回転数もプロ野球の投手平均である2200回転を上回る、2600回転をマークし潜在能力の高さを示した。

 仮に支配下復帰となれば、気になるのが起用法。高卒2年目にして6勝を挙げるなど、先発としての能力も抜群。虎のエースロードを歩んでいくべきではあるが、クローザーとしての起用も見てみたい。

 角度ある直球を軸に、フォーク、カーブと縦の変化も。ずばぬけた直球回転数も併せ持つ右腕にクローザー適性が垣間見える。2018年の6勝を挙げたときの数字を見ると、22試合に登板し、82イニングで85奪三振。イニング数を上回る奪三振数を記録し、空振りをとれる投手であることを示した。

 同年9月には、セットアッパーを担っていた藤川球児の離脱の影響もあり、先発からリリーフに転向。3位・DeNAを2・5差で追いかけ、逆転CS進出をもくろんだ金本知憲監督が「後ろもできるタイプのピッチャーだと思う。真っすぐに力があって、落ちるボールも持っている」と起用の理由を明かしていた。

 2年連続セーブ王に輝いたスアレスが退団。矢野監督は絶対的守護神に代わるクローザーを含む、中継ぎ候補について「サプライズ的に出てきてくれるのが、俺としてはありがたい。湯浅とか、石井大智とか、馬場とかも含めて」と若い力に期待した。

 手術明けのため、今季は患部の様子を見ながらの起用になるのは必至。才木も「リハビリ明けなんで、あんまり焦らず。しっかり準備していけたらいいなと思う」と話していた。ただ、矢野阪神にとって189センチ右腕の復活が大きな補強になることは間違いない。未来のエース候補として先発を担う可能性が高い。しかし、守護神・才木の姿も見てみたい。大いなる可能性に、期待が膨らむ。(デイリースポーツ・北村孝紀)

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