【野球】危機感を抱くふたりの大砲“柳田塾”で開花なるか「結果を出すことが恩返し」

 久々の共演が実現した。佐賀・嬉野市、嬉野運動公園でロッテ・安田と日本ハム・清宮がともにソフトバンク・柳田を師事し、合同自主トレを行った。17年の高校野球界、長距離砲として東の清宮、西の安田として湧かせた同級生の2人。17年の高校ジャパンで活躍した両雄が、5年ぶりに密着し、トレーニングに励んだ。

 今年に懸ける意気込みが伝わってくる。ランニングでは他球団が集う大勢の中で安田と清宮が先頭に立ち、お互いを意識するかのような雰囲気で走り込んだ。フリー打撃では柳田の話すことに2人が、耳を傾けるシーンも垣間見えた。安田は清宮の存在について「同級生で高校時代から知っている仲なので、すごく刺激をもらいますし、楽しく練習できることもあるので、お互い成長していかないといけないですし、切磋琢磨(せっさたくま)して、シーズンに向けてやっていけたらなと思います」と明かす。日本ハム・清宮も同じ思いだろう。気心知れた盟友と貴重な時間を過ごせている。

 自主トレ中は寝食をともにしながら左の長距離砲として共通点も多いことから、打撃論をかわすことも多いという。安田は「清宮もたぶんそうだと思うけど、僕も去年は悔しい1年だった。年々チャンスは少なくなってくると思うので、しっかりものにしたい」。お互いが活躍して、パ・リーグを盛り上げたい思いだ。

 清宮は昨季は初めて1軍出場機会なし。安田は開幕4番を託されたが、8本塁打に終わった。安田は柳田から「『今年、お前しっかりやらないといけんぞ』と言われている。一番は結果を出すことが恩返しだと思う」と、期待に応えたい思いで決意を新たにした。

 17年のドラフト、高校生野手の目玉として注目された3選手で、ヤクルト・村上が突出した成績を残している。俺も続けと5年目を迎え、大きく変わろうとしている安田と清宮に大きく注目していきたい。(デイリースポーツ・水足丈夫)

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