【野球】新庄ハムの“頭脳”「よく研究しとるわ」ノムさんも認めた名コーチが入閣

 日本ハムは18日、新庄剛志監督が率いる1、2軍の全スタッフを発表した。

 新庄ハムの“頭脳”として期待されるのが山田勝彦バッテリーコーチだ。現役時代、新庄監督と山田コーチは阪神、日本ハムで同僚。信頼が厚かったという。今季限りでコーチを務めていた阪神を退団し、新庄監督とともに日本ハムに戻ってきた。

 私は07年から2年間、野村監督が率いていた楽天を担当。辛口で厳しかったノムさんは当時のコーチ陣を高く評価していたが、そのひとりが山田コーチだった。正捕手となる嶋の育成にも尽力し、「山田は本当によく研究しとる。朝早くから球場に一番乗りで来てるわ」と褒めちぎっていた。

 現役時代は阪神監督と選手の間柄。真面目な性格でリードに偏りがある頃もあったというが、指導者としての力量は認めていた。当時、ナイターであっても試合後の首脳陣ミーティングは1時間以上にも及んだが、どんなに遅くなっても翌日は朝早く球場入りしていた。

 山田コーチは、オリックスを経て13年に阪神へ復帰。ルーキーだった梅野をマンツーマン指導していた際、甲子園で会うと「捕手ひとりを育てるのって、本当に大変だぞ」と苦笑いも浮かべていた。だが、熱心な指導が実を結び、嶋に続いて梅野も日本を代表する捕手になった。

 楽天時代は取材をしても「おい、デイリー。余計なことは書くなよ。おれの事はいいから」と止められることがほとんど。日本ハムでも表舞台に出てくることは少ないかもしれないが、正捕手不在のチームのプラスになることは間違いない。同じく名将に大きな影響を受けた新庄監督とともに、注目していきたい。(デイリースポーツ・佐藤啓)

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