【野球】巨人・原監督“あの奇策”出るか!?小刻みな投手リレーを予告
リーグ3連覇を逃した巨人。それでも日本一のチャンスは残されている。6日から阪神とのCSファーストSが開幕。今季は9勝13敗3分けと14年ぶりに負け越したが、白熱した接戦になる試合が多かった。継投策が注目ポイントの中、原監督から「あの奇策」は再び飛び出すか-。
巨人は今季、阪神とは接戦になる傾向があった。25試合中、16試合が3点差以内。CSファーストSでも両チームの継投策が見どころになってきそうだ。
原監督のマシンガン継投を支えてきた鍵谷は対阪神戦11試合で防御率2・08、左腕の高梨は10試合で同防御率1・29と好相性。セットアッパーの中川に至っては、阪神戦14試合で防御率0・00と失点すら許していない。
その中で、宮本投手チーフコーチはメジャーリーグのワールドシリーズを参考にした継投策を温めている。「初戦、2戦目、ここに先発陣、リリーフ陣の使えるものをぶち込んだりするし。今はワールドシリーズを見てもいい投手をどんどん、3回とかでばーっと代えている」と小刻みな投手リレーを予告。CSファーストSでは先発陣5人のうち、2人を中継ぎに回すことが決まっている。
リリーフの層が分厚くなったことで、あの奇策が再び見られる可能性もある。6月20日の阪神戦(甲子園)。1点リードの七回2死二、三塁で高梨が代打・北條を追い込んだところで鍵谷にスイッチし、1球で空振り三振に仕留め火消しに成功した。原監督はCSに向けて「先手必勝ももちろんだけど、短期決戦だからね。先手があるのか、後手があるのかというところだよな」と戦略を巡らせている。
今季は投打ともに総力戦でシーズンを戦ってきた巨人。その経験を短期決戦に生かして下克上を狙いにいく。(デイリースポーツ・山本航己)