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【野球】西日本工大・隅田 ケガを乗り越えドラ1候補まで成長「宝くじ引いたようなもの」

 西日本工大の今秋ドラフト1位候補で、最速150キロ左腕・隅田知一郎投手(4年・波佐見)は11日に運命のドラフト会議を迎える。「宝くじ引いたようなもんなんですよ。いつか当たるだろうなと信じて頑張れた」。今季のリーグ戦中、そう語っていた隅田の言葉が印象的だった。

 波佐見高時代に大きなケガを負った。2年の10月に左肘を疲労骨折。まともにボールが投げられなくなり、2度の手術を受けた。「現実逃避したくなりました。腕を固定したままギプスをしていて、『うわー、投げられんなぁ』て感じで」。それでも辛抱強くリハビリを続け、3年の5月には試合に復帰。最後の夏は背番号10で甲子園出場を果たした。

 なんとか間に合った高校最後の夏が、プロ入りを夢見るきっかけとなった。「全国のレベルを体感して、確か、自分たちの代で中村奨成とかがプロに行った。この頑張りは無駄にしたくないと思った」。他にもヤクルト・村上宗隆、ロッテ・安田尚憲などがすでにプロの世界で活躍。同世代の躍動を力に変え、夢を追い続けた。

 西日本工大・武田啓監督もプロ入りを目指す隅田の背中を押し続けた。「入学した時から、お前はプロに行くだけじゃなく活躍するんだよと言ってきました」。まずは食事から意識を向上。「食堂にずっといます。食べられるだけ食べる。大学生になってやらされるんじゃなく、自分で食べるようにした」と入学時から身長は5センチ伸ばし、体重は約10キロ増加。体が変わるにつれて球速もグングン伸びていった。

 3年秋のリーグ戦では大台の150キロに到達。4年時の6月には全日本大学野球選手権・上武大戦で8回1失点14奪三振の好投を見せ、全国に名を轟かせた。武田監督は「すくすく育っていった」と、4年間の隅田の成長に目を細めた。

 夢に向かってひたむきに取り組み、ついにはドラフト1位候補となった隅田。「10年、20年やれる選手になりたい」とプロの舞台での活躍を見据え、10・11に胸を躍らせる。(デイリースポーツ・北村孝紀)

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