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【スポーツ】虎党・勝みなみ 同学年の佐藤輝に共感「いろいろ経験を積んで強くなる」

 日本女子オープンを制覇してトロフィーを手にする勝みなみ(撮影・堀内翔)
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 女子ゴルフ黄金世代の代表選手、勝みなみ(23)=明治安田生命=が女子ゴルファー日本一を決める、日本女子オープン選手権(9月30日~10月4日、栃木・烏山城CC)で念願のメジャー初制覇を果たした。難コースで全4ラウンド60台の好スコアを並べ、2位に6打差をつける圧勝劇だった。

 勝は鹿児島高1年の2014年4月、KKT杯バンテリン・レディースで史上最年少ツアー優勝を果たした時から、ラウンド中に「六甲おろし」を口ずさむほどの熱烈虎党としても知られている。日本女子オープンの優勝会見ではヤマ場を迎えるセ・リーグV争いに関する質問も出た。「ヤクルトさんはめっちゃ強いですけど、勝負は時の運ですし、負ける時もあれば勝つ時もあるということは分かっているんですけど、優勝に近い位置にいると思う。自分もそうですけど、チャンスをつかんでほしい」と矢野阪神にエールを送った。

 中でも、勝が注目している選手は前半戦快進撃の立役者の一人、佐藤輝明内野手(22)だ。1998年度に生まれた“黄金世代”の同学年でもある。今年5月のリゾートトラスト・レディースでは怪物ルーキーの1試合3発からパワーをもらい、逆転での自身2年ぶり復活優勝へつなげた。

 佐藤輝はその後、不振による2軍落ちを経験。1軍再昇格後も59打席連続無安打と苦しんでいた。勝自身は15歳293日でツアー初優勝を果たしたことで一躍時の人となった。世間の注目を集める中、日本ジュニア、日本女子アマを制し、日本女子オープンでもローアマチュアに輝き、次々とアマチュアのビッグタイトルを手にしていった。一方で目標にしていたアマチュアでのツアー2勝目は達成できなかった。

 高校卒業後の17年プロテストに合格してからも順風満帆ではなかった。プロ初勝利は18年11月の大王製紙エリエール・レディースだった。勝は、渋野日向子が「黄金世代の道を切り開いた第一人者」と敬意を表する存在だが、なかなか勝てない苦しい時期もあった。畑岡奈紗が日本女子オープン3勝(16、17、19年)、渋野は全英女子オープン(19年)、原英莉花も日本女子オープン、ツアー選手権リコー杯(20年)とメジャー戴冠では同世代に先を越されていた。

 アマチュア時代の華々しい実績、プロになってから味わう苦悩は勝も通ってきた道だ。佐藤輝へのメッセージを求められると「こんなことを言っても大丈夫かな」と遠慮しながらも「やっぱりプロの世界は学生の時と違う部分があったり、苦しい部分もあったりすると思う。今がすごく大事かなと本当に思っている」と言葉を紡いだ。「いろいろな経験を積んで強くなると思う。まだルーキーで今年入ったばかりなので、まだまだこれからなので、一緒に成長していけたらいいなと思います」。自身の体験を重ね合わせた一言一言には説得力がある。

 5日・DeNA戦(横浜)で60打席ぶり安打となる右前適時打を放った佐藤輝は「プロ野球は難しいなとすごく思いました」とコメントしている。

 勝は8日開幕のスタンレー・レディース(静岡・東名CC)からの残り8試合で自己最多の年間3勝目を次の目標に掲げる。また、23年からの米ツアー参戦を目指し、来年のQスクール(最終予選会)受験の意向も示している。戦うフィールドは異なるが、佐藤輝の今後のさらなる進化には期待を抱かずにはいられない。阪神の勝利と同時に同学年アスリートの活躍が、意欲的にチャレンジを続ける勝の活力となる。(デイリースポーツ・斉藤章平)

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