【野球】広島・石原「勝てる捕手」になる!大卒2年目20試合で先発マスク レギュラー奪取へ

 広島の石原貴規捕手(23)がレギュラー争いを勝ち抜き、チームを勝たせる捕手になることを誓った。ここまで35試合に出場し、そのうち20試合でスタメンマスクをかぶっている(17日現在)。正捕手の会沢をけがで欠く中、投手陣をけん引する大卒2年目が持ち味である堅守強肩を発揮し、さらなる活躍を目指す。

 前半戦で培った1軍での経験を後半戦へとつなげていく。石原が守備の要としてチームを支え、勝てる捕手になることを誓った。「自分が打てなくてもチームが勝てるようにやっていきたい」と力強く意気込んだ。

 充実の日々を過ごしている。ルーキーイヤーの昨季は1軍出場なしに終わったが、今季は開幕1軍をつかむと徐々に出場機会を増やした。また、会沢が6月中旬に左脚負傷によって戦線を離脱したこともあり、先発での起用が増加。ここまで坂倉の31試合、会沢の24試合に次ぐ20試合で先発マスクをかぶっており、6勝11敗3分け。レギュラー獲得に向けて守備力をさらに鍛え上げ、投手陣の信頼を得ることが重要だ。

 東京五輪の野球日本代表を見て刺激になった。扇の要として攻守にわたって活躍を見せたソフトバンク・甲斐のリードに学ぶ点があったという。「自分の中でデータとかがあると思う。積極的にインコースを突かせたり、緩急をうまく織り交ぜていた」。配球などのリード面や投手への気配りなど参考になる点はどんどん吸収していくつもりだ。

 プロ2年目。捕手として出場する1試合1試合が全て財産となり、自らの糧となる。現在は投手と積極的にコミュニケーションを交わすことを心掛けながら、捕球や送球などの基本的な動作を正確にこなしていくことを掲げている。「できることをひとつずつ確実にやっていきたい」と凡事徹底を口にした。

 「1試合1試合の中で、ひとつずつやれることを積み重ねていきたい。投手と話しながらもそうですし、勝負どころでも打てるようにしたいなと思う」。守備だけでなく、パンチ力が持ち味の打撃向上にも意欲を示した。

 堅い守りと正確無比な送球は大きな武器だ。正捕手の座を目指し、若手らしく明るく元気にチームをもり立てていく。(デイリースポーツ・赤尾慶太)

 ◆石原貴規(いしはら・ともき)1998年2月3日生まれ、兵庫県宝塚市出身。右投げ右打ち。捕手。173センチ、85キロ。背番号62。今季の年俸は700万円(推定)。小学時代は小園と同じ「宝塚リトル」に所属。岡山・創志学園高から天理大を経て2019年度ドラフト5位で広島に入団。プロ初出場は21年3月28日・中日戦(マツダ)

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