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【野球】ゴジラ松井が日本の球宴で大谷にはできない“快挙”を成し遂げていた

 ゴジラ松井が、日本の球宴で大谷にはできない“快挙”を成し遂げていた。7月13日(日本時間14日)、ロッキーズの本拠地クアーズフィールドで行われたMLBオールスターゲームで、歴史に残る“二刀流”出場を果たした大谷翔平(27)が、勝利投手になるなど話題をさらった。

 NPBのオールスターゲームは第1戦が16日にメットライフドームで、第2戦が翌17日に楽天生命パーク宮城で行われる。東京五輪に出場する侍JAPANメンバーの活躍にも期待がかかるが、これまで取材してきた中で、オールスターゲームとなると思い出す試合がある。

 1995年7月26日、広島市民球場で行われたオールスター第2戦だ。この試合では当時、巨人でプレーしていた松井秀喜(47)がMVPに輝き、賞金200万円を獲得した。

 私は巨人担当キャップとして長嶋茂雄監督に帯同して広島入りしたが、なんと松井が羽田空港の集合時間に寝坊して大遅刻。羽田空港で呼び出しのアナウンスがあったものの姿をみせず、球場到着が他の選手から2時間遅れの午後4時50分過ぎとなるハプニングがあった。

 ユニホーム姿でグラウンドに飛び出してきた時点では、全セはおろか全パの練習もほぼ終わりかけていた。そのため、練習といえるのはホームラン競争で投じられたわずか10球。会心の当たりは、ボールがスタンドに飛び込んだ3スイングだけだった。

 当時の松井は遅刻魔として有名な存在だった。実は、巨人には“ジャイアンツタイム”という不文律がある。例えば午前11時集合といえば、30分前の10時半までに到着していなくてはいけない。だが、松井はよく時間ちょうどに到着し“ジャイアンツタイム”ではないと注意されていた。そのため「だったら、最初から30分前を集合時間にしてくれればいいのに」とよくぼやいていた。

 だが、この日は公式戦ではないため、長嶋監督も「やったね。(遅刻の話は)聞いた。聞いた」と笑顔でおとがめは無し。松井本人も「僕の場合(遅刻は)お決まりですからね」とまったく悪びれていなかったのを覚えている。

 そんな状況で3安打1打点と実力を発揮するのだから、さすがというしかない。松井も試合後はご機嫌で「6時間前は“どうしよう”と思っていたのに、オレって悪いやつかもしれない」と言葉を弾ませていた。

 その後も遅刻すると活躍することがあった。ヤンキース時代の2009年のワールドシリーズ第2戦では、練習開始に30分以上も遅刻した。だが、1-1で迎えた六回にフィリーズのペドロ・マルティネスから決勝本塁打。同僚のデレク・ジーターから「毎日遅刻してきてもいいよ」と冷やかされたこともある。

 初出場のMLBのオールスターでは2打数無安打ながら160キロ超のスピードボールも連発。存在感を示した大谷だが、今後もこんな松井のような超ド級のエピソードまでは残さないだろう。=敬称略=(デイリースポーツ・今野良彦)

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