【野球】巨人からトレードの炭谷 楽天でレギュラーを獲得するためのカギは

 楽天は4日、巨人から金銭トレードで炭谷銀仁朗捕手(33)を獲得することに合意したことを発表した。楽天の捕手陣は現状、太田が正捕手格で今季は67試合に出場。続いて足立、田中貴、下妻が2番手群となっている。ファームでは堀内、石原、水上といった若手捕手たちが経験を積んでいる状況で、炭谷はチーム最年長捕手として、レギュラー争いに加わることになる。

 石井監督の捕手起用は正捕手格の太田に全試合のスタメンマスクを任せるのではなく「捕手も143試合に全て出るのはトレンドではない」という考えの下、疲労やコンディション面を考慮して、他の1軍にいる捕手をうまく使いながら疲労を分散させている印象だ。

 楽天の先発投手陣は田中将を筆頭に、則本昂、岸、涌井、早川ら実力者ぞろい。特に田中将は太田とここまでオープン戦から登板した全試合でバッテリーを組んでいる。6月中旬には田中将が「シーズン序盤のときに比べたら、意思疎通はしっかりとできていると思う」と語ったように、2人の呼吸は日を追うごとに合ってきている。

 その中で炭谷がレギュラー獲得に向けて鍵となるのは「打撃」だ。太田は今季打率・197。足立も・059と低空飛行。田中貴は4日・ロッテ戦で右翼へ1号ソロを放つなど、・400の成績を残し、打撃面で健闘しているが、打席数が15ということもあり、まだ未知数な部分が多い。

 光山バッテリー兼守備戦略コーチも春季キャンプ中に「一軍で試合に出るとなれば守れるのは当たり前。だからもう誰がレギュラーとれるんやってなったときに打ったものが取れそうな気はしてるんですけど」とディフェンス面ではそれぞれに大差がないことを強調していた。

 ちなみに炭谷の今季の打撃成績は48打数9安打1本塁打で打率は・188。ややさみしい数字が並ぶが19年には・262の成績を残している。ディフェンス面は豊富な経験もあって、申し分ないだけに、新天地・杜(もり)の都での打撃面での奮起が待たれる。(デイリースポーツ・畠山賢大)

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