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【野球】“貧打のオリックス”がパ・トップのチーム本塁打数 春の珍事か本物か?その要因は

 23日でリーグ戦は中断、25日からはセ・リーグ対パ・リーグの交流戦に入る。オリックスは47試合で18勝22敗7分け、首位とは5・5ゲーム差の5位。それでも近年にない盛り上がりを見せている。それはリーグトップの47本塁打を誇る打撃陣の存在がある。

 実は前身の阪急時代からチーム本塁打でリーグトップに立ったのは

1967年・143本

  69年・154本

  72年・167本

  73年・151本

  75年・143本

  76年・139本

  77年・147本

  78年・176本

  89年・170本

  90年・186本

の10度だけ。イチローらが中心選手として活躍し、連覇を達成した95、96年もトップにはなっていない。

 本塁打数を引っ張るのは、チームトップの11本塁打とプロ6年目にして自己最高の成績を更新している杉本裕太郎。さらに9本で打率トップにも立つ吉田正尚、5本にスティーブン・モヤ、頓宮裕真、4本にT-岡田、宗佑磨など、打順の上下にかかわらず満遍なく一発が出ているのが特徴だ。

 この状況を中嶋聡監督はどう捉えているのか。

 「ヒットの延長がホームランとよく言う。それを考えたらヒットが出てると思えばいいのかなと思います。ホームランを狙っているわけじゃない」

 冷静に分析している。

 一方でこんな見方もしている。

 「去年までと比べたら多いかもしれないけど、この試合数でこの本数が果たして多いのか。外国人がいなかったので、その分、数は下になっていると思う」

 確かに新型コロナウイルスの影響で来日が遅れた外国人は各チームで出た。当然、本塁打数に影響はあるだろう。

 とはいえ、1位だ。悪い数字であろうはずがない。2014年の2位を最後にAクラスからも遠ざかっているチーム。実はチーム本塁打も14年の3位のあとは4、5、4、5、5、4位と辛うじて最下位は免れているものの下位に低迷してきた。

 その影響は勝利に直結するチーム得点数に響く。こちらは14年の3位を最後に最下位4度、4位2度となっている。

 今季も開幕から15試合連続2桁安打がなく、球団ワースト記録を更新してしまった。今年も貧打に泣かされるのかとあきらめの声も聞かれたが、そこから巻き返してきた。

 「毎試合毎試合、ひと桁や、ひと桁やって言われましたからね(笑)そのころに比べたらよく出てるんじゃないですかね。全然いいと思います。調子いいヤツを使っているからその中で上がってくるのは当たり前ですけど」

 長年の低迷の要因となった得点力不足。指揮官は大砲をそろえることに活路を見いだした。

 2年連続最下位からのグレートリカバリーへ向けて、“春の珍事”で終わらせるわけにはいかない。(デイリースポーツ・達野淳司)

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