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【ゴルフ】“ポスト金谷”アマ最強の中島啓太が見せた涙と「大きな1打差」

 松山英樹のマスターズ制覇の余韻がさめやらぬ中、開幕した国内男子ツアー2021年初戦、東建ホームメイト・カップは金谷拓実(22)=フリー=が20年との統合シーズン2勝目、ツアー通算3勝目を飾った。倉本昌弘、石川遼、松山、金谷に続く史上5人目のアマチュア優勝を狙った中島啓太(20)=日体大3年=は1打差の2位に終わった。

 “ポスト松山”との呼び声が高いのが金谷なら、“ポスト金谷”の一番手が中島だ。昨年11月に松山、金谷に続く日本人3人目となる世界アマチュアランキング1位に輝いた実力者。「僕は世界中のゴルフファンの方に応援されながらプレーするのが夢です。それをかなえたい」と壮大な未来像を描く二十歳の大学生だ。

 残り2年の学生の間のプロ転向は考えていないという。近い将来の目標は明確だ。「アマチュアでレギュラーツアー優勝。アジア・パシフィック・アマに勝ち、アマチュアとしてマスターズに出る。世界アマチュアランキング1位にこだわりたい」の三つを掲げる。

 今年初戦で第一の目標達成に肉薄した。最終日に2打差3位から出た中島は、金谷を追い上げたものの惜敗。会見では毅然(きぜん)として質問に答えていたが「最後あと一歩追いつけなかったところは本当に悔しいです」と言うと、声を震わせた。

 勝負を分けたのは1打差で追う展開で迎えた17番パー5。金谷より先に打ったドライバーでのティーショットを右の池に入れた。「風も分かっていたし、右の池に届いてしまうのも分かっていた。3番ウッドの選択肢もありましたけど、ちょっとした迷いだったりで、120%の集中ができていなかったのが、ああいうミスにつながった」。悔しさと涙がこみ上げる中、冷静に敗因を分析していた姿が印象的だった。

 最終日最終組での金谷との優勝争いは実現した。それでも「金谷さんを追い詰められたとは全然、思っていない」と自覚する。「この1打差の中にはたくさんの差がある。次の機会にリベンジしたい」と涙声で誓った。

 次のツアー参戦は中日クラウンズ(29日~5月2日、愛知・名古屋GC和合)の予定。金谷からも「中日クラウンズでまた(優勝争いを)やろうね」とエールを送られた。中島は「もちろん、この悔しさは忘れないでプレーしたい。これを引きずってやるのも良くないので、またしっかり準備をして、金谷さんと優勝争いができるようにしたい」と前を向いた。

 直接対決で下した2学年下の中島については、目標とされる側の金谷も「これからプロのトーナメントでもたくさん名前が出てくる選手だと思う。自分ももっともっと頑張っていいプレーをしたい」とライバルと認める存在だ。

 松山はマスターズからの帰国会見で「僕が優勝したことで注目され、日本の男子ツアーもおもしろいと思っていただけたら」と語っていた。その松山の後を追う金谷、さらに金谷の後に続こうと精進を重ねる中島が、国内男子ツアーを盛り上げる。(デイリースポーツ・斉藤章平)

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