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【ファイト】無料配信プロレスで世界をつなぐ「チョコレートプロレス」がついに100回目

チョコプロ無料配信を迎えたさくらえみ(右)と米山香織
チョコプロ100回目を終えて喜ぶさくらえみ(最後列右から二人目)
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 無料配信プロレスで世界をつなぐ。配信特化プロレス「チョコレートプロレス」(略してチョコプロ)が3月27日、ついに100回目を迎えた。新型コロナウイルス感染症拡大を受け、女子プロレス団体「我闘雲舞(ガトームーブ)」の代表・さくらえみ(44)が昨年3月28日にスタートさせた新団体の試合が、YouTubeで無料配信され続け、アメリカ、東南アジアを中心に、全世界中のプロレスファンに広がりつつある。

 土曜日午前10時。東京のJR市ヶ谷駅近くにある常設会場「市ヶ谷チョコレート広場」に、選手たちの雄たけびが響き渡り始めた。リングはなく、会場はマットが敷いてあるだけ。カメラは一つで、カメラマン兼実況は出場選手が交代で担当するしくみだ。

 無料配信100回目の記念大会では、駿河メイ(21)とインド人レスラー、バリヤン・アッキ(25)の王者組にさくらえみ&藤田ミノル(43)組が挑戦するアジアドリームタッグ選手権試合、王者・米山香織(40)に水森由菜(31)が挑戦するPURE-J認定無差別級選手権試合など計5試合が行われた。無観客ながら、選手たちはカメラの向こうにいる776人のプロレスファンに向けて熱く、激しいファイトを繰り広げ、アピールした。

 新型コロナの影響で、昨年初めから「我闘雲舞」の興行の多くが中止となった。さくらは過去、タイをベースにプロレス活動をしたり、昨年、アメリカの新興メジャー団体AEWの初代女子王者となった里歩(23)を小学生レスラーとしてデビューさせるなど、さまざまなアイデアを具現化してきた人間である。そのさくらが考えたのが「無料、NO PAYで見ることができる」配信特化型の新しいプロレスの形だった。

 新しい形のため、団体名は「我闘雲舞」ではなく別の団体名「チョコレートプロレス」とした。男子レスラーもリングに上げ、昨年の開幕戦には“世界一性格の悪い男”で有名な鈴木みのる(52)も参戦した。当初、視聴者は250人程度だったが回を重ねるごとに浸透し今や、さくらが「視聴者の7割は日本だけど、3割はその他の国。最近ではアメリカの視聴者が急増しています。チャットで、世界中のファンがやりとりしています」というまでになった。

 チケット収入はもちろんない。登録課金制にも頼らず、通常は1日3試合を無料配信している。ファイトマネーや運営費などの費用は、チャット欄で自分のメッセージを際立たせるための権利を購入するスーパーチャット機能(投げ銭)や1日単位、1カ月単位でのスポンサーを募りまかなっている、また、グッズ販売も重要な収入源だ。

 メディアの取材がないからバックステージでの会見はない。言いたいことがあれば中継のカメラに向かって言う。だが、世界中がコロナ禍にある今、これが新しい形なのかもしれない。さくらは「選手10人プラス2人でやっています。もし、お客さんを入れて興行ができる日がきたとしても、チョコプロを突き詰めたい」と、先を見据えている。(デイリースポーツ・今野良彦)

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